2026.10.19
Lab type

【2026年版】ラボ型開発の費用相場:月額費用・人月単価の内訳と見積もりの考え方

ラボ型開発費用 相場:月額費用・人月単価の内訳と見積もりの考え方

「ラボ型開発を検討しているが、毎月どのくらいの費用がかかるのか」「人月単価の相場はどの程度か」「請負開発と比べて割高にならないか」。ラボ型開発を検討する企業から、このようなご質問をいただくことがあります。

先に結論をお伝えすると、ラボ型開発の月額費用は、おおむね 「職種別の人月単価 × 人数」の合計に、管理費などの付帯費用を加えた金額 になります。例えば、ベトナムで8名のチームを組む試算例では、平均単価ベースの 基本月額費用は約391万円 です。ただし、実際の金額は、開発拠点の国、エンジニアのスキル、日本語対応の体制、見積もりに管理費が含まれるかどうかによって大きく変わります。

本記事では、2026年時点で参照できる公開データとして、オフショア開発.comの「オフショア開発白書(2025年版)」に掲載された人月単価を紹介します。対象は、ベトナム、フィリピン、インド、中国、バングラデシュの海外5か国です。

本記事で分かること

  • ラボ型開発の費用相場の早見表と計算式
  • 月額費用の内訳(単価に含まれやすい費用・別途になりやすい費用)
  • 国別・職種別の人月単価と、データを読む際の注意点
  • チーム構成別の試算例と、12か月の予算の立て方
  • ラボ型開発・請負開発・SES・自社採用の選び方
  • 見積もり比較と契約時のチェックリスト

ラボ型開発の費用相場【早見表】

国別の人月単価の範囲

国ごとの人月単価を、プログラマーから最も単価の高い職種(PMまたはブリッジSE)までの範囲で示すと、次のとおりです。

国別の人月単価の範囲 ラボ型開発の費用
国別の人月単価の範囲

なお、日本国内の人月単価は、上記と同じ条件で集計された比較可能なデータがないため、この表には含めていません。

月額費用の計算式

月額費用 = Σ(職種別の人月単価 × 人数)+ 管理費(別途の場合)+ その他の費用

例えば、ベトナムでPM・ブリッジSE・エンジニアなど8名のチームを組む試算例では、基本月額費用は約390.8万円になります(詳しくは後述の「チーム構成別の基本月額費用シミュレーション」で解説します)。

単価を見るときの前提

上記の金額は、開発会社が1人あたり・1か月あたりに請求する 提供単価 であり、エンジニア本人の給与ではありません。また、1人月を何時間とするか、管理費が単価に含まれるかどうかは会社によって異なります。複数社の見積もりを比べる際は、これらの条件をそろえてから比較することが大切です。

ラボ型開発の費用の仕組みと内訳

契約形態と課金の考え方

ラボ型開発とは、一定期間、専属の開発チームを確保し、継続的に開発を進める方式です。海外に専属の開発拠点やチームを設ける「ODC(Offshore Development Center)」と近い考え方で説明されることもありますが、契約内容やチームの位置付けは会社によって異なります。

ラボ型開発は 準委任契約 で締結されることが多く、費用は成果物ではなく 人数 × 期間 に対して発生します。契約時には、次の条件を確認しておきましょう。

  • 契約期間:最低契約期間は会社によって異なります。数か月から1年程度の期間を設定する例があります。
  • 稼働時間:1人月に相当する稼働時間(例:月140〜180時間など)と、稼働時間が上下した場合の精算方法は、契約によって異なります。
  • 増員・減員:人数を変更する際に、何か月前までに申し出る必要があるかも会社ごとに異なります。

費用の内訳:単価に含まれやすい費用・別途になりやすい費用

同じ「月額費用」でも、どの費用が含まれるかは開発会社によって異なります。以下は、見積もりに登場する可能性がある主な項目の整理です。すべての会社に共通する区分ではないため、実際の扱いは契約ごとに確認してください。

費用項目単価に含まれることが多い別途になることがある確認のポイント
開発メンバーの人件費(プログラマー・エンジニア・QA)✓費用の大部分を占める
PM・ブリッジSE・コミュニケーター会社による会社による最も確認が必要な項目
管理費会社による会社による単価に含める会社と、エンジニア費用に対する割合で別途計上する会社がある
オフィス・PC・開発環境含まれることが多い
ツールのライセンス・クラウド費用別途になることが多い案件の要件によって変わる
初期費用(採用・オンボーディング)会社による設定していない会社もある
出張・オンサイト対応別途になることが多い

管理費は、割合だけでなく、どの業務の対価なのかも会社によって異なります。「一般的な相場」で判断するのではなく、管理費の対象業務を開発会社に直接確認することをおすすめします。

国別・職種別の人月単価を比較

3種類の「価格」を区別する

IT人材のコストに関する数字には、意味の異なるものが混在しています。比較する前に、どの種類の価格なのかを確認しましょう。

価格の種類意味使い道
人件費(給与水準)エンジニア個人に支払われる給与人材市場の参考
提供単価(人月単価)開発会社が1人・1か月あたりに請求する価格開発会社同士の価格比較
ラボ型開発の月額費用チーム全体を維持するための月額費用予算の策定

現地エンジニアの平均給与を、そのまま開発会社の提供単価として扱うことはできません。提供単価には、管理、採用、設備、品質保証にかかる費用のほか、開発会社の運営費や利益なども反映されるためです。

国別・職種別の人月単価【オフショア開発白書2025年版】

海外5か国の職種別人月単価 ラボ型開発の費用
海外5か国の職種別人月単価

単価データを読むときの注意点

  • 平均値であること:個々の開発会社の単価は、この表より高い場合も低い場合もあります。
  • 算出条件が明示されていないこと:出典には、1人月の稼働時間や、単価に管理費が含まれるかどうかが明記されていません。見積もりと比較する際は、開発会社に条件を確認してください。
  • 年ごとの変動があること:例えば、インドのプログラマーの単価は、2024年版から2025年版にかけて掲載値が29.6%下がっています。これは1年間の掲載値の変化であり、インドの開発コストが長期的に下がり続けていることを示すものではありません。1年分のデータだけで国を判断しないことが大切です。
  • 職種間の単価差の解釈:バングラデシュでは、掲載データ上、ブリッジSEの平均人月単価がPMを上回っています。ただし、職種ごとの単価差だけで、人材の需給状況や日本語対応人材の希少性を断定することはできません。

単価だけで国を選ばない

単価が最も低い国が、自社にとって最適な選択肢とは限りません。国を比較する際は、単価に加えて、日本語でのコミュニケーション体制、単価の安定性、チームの継続性、日本企業との取引実績なども合わせて確認しましょう。

ベトナムの人月単価の変化(2024年版→2025年版)

職種白書2024年版白書2025年版前年比
プログラマー39.4万円40.1万円+1.8%
シニアエンジニア48.3万円50.0万円+3.5%
ブリッジSE59.0万円59.0万円±0%
PM70.0万円71.4万円+2.0%

出典:オフショア開発.com「オフショア開発白書」2024年版・2025年版

白書2025年版では、ベトナムの単価動向は「安定的な上昇と信頼性の維持」と整理されています。上記は2か年の掲載値の比較であり、将来の単価を予測するものではありません。

スキルや技術領域による違い

同じ国の中でも、スキルレベル(ジュニア・ミドル・シニア)や担当する技術領域によって単価は変わります。供給が限られるスキルを持つ人材は、需給によって平均より高い単価が提示される場合があります。専門人材を含むチームを検討する場合は、職種ごとの単価を個別に確認しましょう。

チーム構成別の基本月額費用シミュレーション

試算の前提条件

以下の試算は、次の前提条件にもとづく 基本月額費用 です。基本月額費用とは、職種別の人月単価(開発会社の提供単価)に人数を掛けて合計した金額であり、メンバーの給与額ではありません。また、プロジェクト全体の総予算でもありません。

項目前提条件
単価オフショア開発白書(2025年版)のベトナムの平均単価
稼働時間出典の1人月の定義による(出典に稼働時間の明記なし)。実際には、契約上の稼働時間、祝祭日、稼働時間の上下時の精算方法をもとに換算が必要
QA出典にQAの単価がないため、プログラマーの単価で仮置き
含まない費用管理費(別途の場合)、初期費用、クラウド・ライセンス費用、専門人材の単価差、為替変動

構成例別の基本月額費用

試算例構成計算式(万円)基本月額費用12か月
構成例A(4名)ブリッジSE 1・シニアエンジニア 1・プログラマー 259.0 + 50.0 + 40.1×2189.2万円2,270.4万円
構成例B(8名)PM 1・ブリッジSE 1・シニアエンジニア 2・プログラマー 3・QA 171.4 + 59.0 + 50.0×2 + 40.1×3 + 40.1390.8万円4,689.6万円
構成例C(13名)PM 1・ブリッジSE 2・シニアエンジニア 4・プログラマー 671.4 + 59.0×2 + 50.0×4 + 40.1×6630.0万円7,560.0万円

これらは費用感を把握するための試算例であり、一般的なチーム規模を示すものではありません。専門人材を含む場合は、上記より高くなることがあります。

総予算の考え方(構成例Bの場合)

基本月額費用は総予算の一部にすぎません。総予算は、次のような構成で考えます。

項目計算方法構成例Bの例
① 基本月額費用上記の試算月390.8万円
② 管理費(別途の場合のみ)① × 開発会社が提示する割合仮に10%とした場合:月39.08万円
③ 初期費用(ある場合)一時費用開発会社の見積もりによる
④ クラウド・ライセンス・出張など実費案件の要件による
⑤ 総予算①×12 + ②×12 + ③ + ④5,158.6万円 + ③ + ④

※管理費10%は計算方法を示すための 仮の値 であり、市場の相場ではありません。 ※計算は端数処理前の値で行い、最終結果のみ0.1万円単位で四捨五入しています。

構成例A〜Cの基本月額費用と、構成例Bの総予算の考え方 ラボ型開発の費用
構成例A〜Cの基本月額費用と、構成例Bの総予算の考え方

管理費の二重計上に注意

構成例Bでは、PMの費用はすでに①の基本月額費用に含まれています。そのうえで、エンジニア費用全体に対して一定割合の管理費が別途計上されている場合は、その管理費がどの業務(人事管理、採用、品質保証、オフィス運営など)の対価なのかを確認しましょう。

費用の計上方法は開発会社によって異なります。すべてを単価に含める会社もあれば、PMと管理費をそれぞれ別に計上する会社もあります。複数社の見積もりを比べる際は、総額だけで比較せず、計上方法をそろえてから比較することが重要です。

立ち上げ期間の考え方

チームが業務内容、仕様、既存システムを理解するまでは、生産性が安定しないことがあります。どの程度の期間がかかるかは、案件の複雑さ、チームの経験、既存ドキュメントの整備状況によって異なります。初年度の予算を立てる際は、立ち上げ期間の生産性も考慮しておきましょう。

ラボ型開発・請負開発・SES・自社採用の選び方

比較表

観点ラボ型開発請負開発SES自社採用
費用の決まり方チームの人数・期間・人月単価など成果物や業務範囲に応じた契約金額など稼働人数・期間・単価など(個人単位の契約が多い)給与・採用費・教育費など
仕様変更時チーム内で優先順位を調整しやすい傾向契約範囲外の変更は追加費用が発生する場合がある契約上の業務範囲内で調整社内で調整しやすい
契約上の義務の中心契約内容に応じた業務の遂行仕事の完成契約形態・条項による雇用契約に基づく業務遂行
柔軟性チーム単位で構成を調整しやすい傾向契約範囲を超える変更には再調整が必要個人単位で人員を調整する契約が多い短期間での増員・削減は難しい傾向
立ち上げまでの期間チーム編成と業務理解に一定の期間が必要要件定義・見積もりに時間がかかる傾向人材を確保できれば比較的早い傾向採用や受け入れ準備に時間がかかる傾向
向いているケース継続的な開発、仕様変更が多い案件要件や成果物の範囲が明確な案件特定のスキルを持つ人材の補強中核業務を長期的に担う体制づくり

※上記は一般的な傾向です。実際の費用や柔軟性、責任範囲、立ち上げまでの期間は、契約形態、業務範囲、契約条項、各当事者の役割などによって異なります。

ラボ型開発と請負開発の費用を比較するポイント

期間が短く、要件や成果物の範囲が明確な案件では、請負開発の方が総額を把握しやすい傾向があります。一方、継続的に開発を行い、仕様の変更が多い案件では、請負開発だと変更のたびに追加見積もりや契約範囲の調整が必要になることがあります。

ラボ型開発では、チームの人数と期間が決まれば月額費用を見通しやすくなります。ただし、費用の見通しやすさは、チームの安定性、業務範囲の明確さ、増減員や単価改定に関する契約条項によって変わります。また、費用を見通しやすいことは、必ずしも総額が安くなることを意味しません。

契約形態と責任範囲の基本

  • 請負契約:受注者は、契約で定めた仕事を完成させる義務を負います。成果物が契約内容に適合しない場合は、契約不適合責任が問題になることがあります。
  • 準委任契約:一般に、受注者は善良な管理者の注意をもって委託された業務を遂行する義務を負います。ただし、具体的な義務や責任は契約内容によって異なります。成果に応じて報酬を支払う形態もありますが、報酬の決め方だけで請負契約と同じ扱いになるわけではありません。

指揮命令と偽装請負の注意点

準委任契約などで開発を委託する場合は、発注者が開発会社に要望や優先順位を伝えることと、開発会社のメンバー個人に作業方法や勤務時間などを直接指示することを区別する必要があります。

偽装請負に該当するかどうかは、契約の名称だけでなく、実際の指揮命令関係や業務の進め方などを踏まえて判断されます。トラブルを防ぐため、発注者と開発会社の役割分担と、ブリッジSEや開発会社側のリーダーを通じたコミュニケーションの経路を、事前に明確にしておきましょう。

※本記事は法的助言ではありません。契約の際は、専門家にご確認ください。

単価が安くても総コストが安いとは限らない理由

人月単価を左右する要因

  1. 開発拠点の国・都市:地域によって人件費の水準や人材の需給が異なります。
  2. スキル・技術領域:供給が限られるスキルは単価が高くなる場合があります。
  3. 日本語対応のレベル:ブリッジSEの経験や、日本語でのサポート範囲が単価に影響します。
  4. 契約期間・人数:長期・大人数の契約では、条件交渉の余地が生まれることがあります。
  5. 為替と契約通貨:円建てかドル建てかによって、為替変動の影響の受け方が変わります。

見積書に表れない「見えないコスト」

  • 立ち上げ期の生産性:チームが業務やシステムを理解するまでの期間
  • コミュニケーションコスト:会議、仕様説明、翻訳にかかる時間
  • 発注側の管理工数:プロダクトオーナー(PO)によるバックログ管理、レビュー、受け入れ確認
  • 手戻り:要件の認識違いや品質不足による修正
  • メンバー交代時の引き継ぎ:退職や異動に伴う再教育

相場より大幅に安い見積もりで確認すべきこと

見積もりが安いことが、品質が低いことを意味するとは限りません。ただし、相場より大幅に安い場合は、次の点を確認しておくと安心です。

  • チーム構成におけるジュニア・シニアの比率
  • ブリッジSEの経験と関与の度合い(専任か兼任か)
  • QAの範囲と、開発工数に対するテスト工数の割合
  • 見積もりから除外されている項目

よくある失敗パターン

失敗パターン発生するコスト早期に気づくためのサイン
要件や指示があいまい生産性の低下、待ち時間の発生バックログに受け入れ基準がない、チームからの質問が増える
コミュニケーション不足による認識のズレ手戻り、スケジュール遅延レビュー結果が期待と異なることが続く
メンバーの頻繁な交代引き継ぎコスト、ノウハウの流出数か月の間に何度もメンバーが入れ替わる
稼働率の低下成果につながらない時間への支払いスプリント内で作業が割り当てられていないメンバーがいる

名目単価と実質コストの計算例

ここでは、仮の条件で計算したモデルケースを紹介します。業界のベンチマークではありません。

前提として、成果の単位は「同じバックログを、同じ基準で見積もったストーリーポイント」とします。また、手戻り率は「完了したポイントのうち、再修正が必要になった割合」とします。ストーリーポイントの基準はチームごとに異なるため、実際に比較する場合は、同じバックログ・同じ見積もり基準を使うことが前提になります。

A社B社
プログラマーの人月単価35万円42万円
1か月の完了ポイント1012
手戻り率30%10%
手戻りを除いた有効ポイント710.8
有効ポイントあたりのコスト約5.0万円約3.9万円

この例では、B社の単価はA社より20%高いものの、成果1単位あたりの実質コストはB社の方が低くなります。開発会社を評価する際は、単価だけでなく、生産性と品質も合わせて確認することが大切です。

ラボ型開発の費用対効果を高める方法

取り組みやること達成の目安
1. バックログと優先順位の整理チームの稼働前に、1〜2スプリント分のバックログを用意する初週からチームに待ち時間が発生しない
2. 小さく始めて段階的に増員構成例Aのような少人数で始め、検証後に増員する増員を判断する基準が明確になっている
3. 役割分担の明文化ブリッジSEと発注側POの責任範囲を文書化する仕様について誰に確認すればよいか迷わない
4. 稼働率の維持バックログとスケジュールを管理し、待ち時間をなくす各スプリントで全メンバーに作業がある
5. 品質基準とKPIの合意ベロシティ、不具合率、受け入れ基準を最初に合意する月次で測定・報告できる
6. チームの安定性の確認離職率やメンバー交代の回数を定期的に確認するプロジェクトに影響が出る前に兆候をつかめる

見積もり依頼から契約までの流れと確認ポイント

契約までの流れ

見積もり依頼から稼働開始までの流れ ラボ型開発の費用
見積もり依頼から稼働開始までの流れ
  1. ヒアリング:目的、開発範囲、技術、予算、開始希望時期を共有する
  2. チーム提案・見積もり:開発会社がチーム構成、単価、スケジュールを提案する
  3. トライアル(ある場合):小規模で稼働し、コミュニケーションと品質を確認する
  4. 契約:契約条項を合意する
  5. 立ち上げ:オンボーディング、開発環境と業務プロセスを整える

見積もり比較表テンプレート

確認項目A社B社C社
職種別の人月単価
1人月の稼働時間と、上下した場合の精算方法
単価に含まれる費用
別途発生する費用
管理費(計算の基準・対象業務)
初期費用
最低契約期間
増減員の申し出期限
開発工数に対するテスト工数の割合
トライアルの有無

契約条項チェックリスト

  • 最低契約期間と更新条件
  • 増減員のルール(申し出期限、費用)
  • 中途解約の条件
  • メンバー交代時の対応(期間、引き継ぎ費用の負担)
  • 知的財産権・ソースコードの権利(帰属と移転の時期)
  • 秘密保持(NDA)
  • 契約通貨と為替変動時の扱い
  • 支払条件(締め日・支払日)
  • 契約条項上の責任範囲

ラボ型開発会社の選び方

ラボ型開発は長期的な取り組みになるため、開発会社のチーム維持力やリスクへの対応力が、総コストに直接影響します。

確認項目確認しなかった場合の費用リスク開発会社への質問例
チームの継続性退職によるノウハウの流出、引き継ぎコストの発生離職率や平均在籍期間はどの程度ですか?
メンバー交代の仕組み空白期間や教育コストを発注側が負担する交代要員の参画までにどのくらいかかりますか?引き継ぎ費用は誰が負担しますか?
体制の柔軟性増員が間に合わず遅延する、減員できず固定費が残る増減員は何か月前までに申し出が必要ですか?
知的財産権・ソースコード開発会社の切り替えが難しくなり、再開発費用が発生する権利の帰属と移転の時期はどうなりますか?
日本語対応要件の認識違いによる手戻りブリッジSEの日本語レベルと実務経験はどの程度ですか?
セキュリティインシデント対応の費用取得している認証や、アクセス管理の方法を教えてください
日本法人・拠点契約や責任の所在が不明確になる日本に法人や拠点はありますか?
取引の継続率長期的な取引でのリスク顧客の継続率はどの程度ですか?

よくある質問

Q1. ラボ型開発の最低契約期間はどのくらいですか?

会社によって異なります。数か月から1年程度の期間を設定する例があります。ラボ型開発はチーム内にノウハウを蓄積していく考え方のため、一定期間継続することで効果が出やすくなります。

Q2. 1名からでも契約できますか?

開発会社によっては、1名から契約できる場合があります。ただし、1名体制では日本語でのコミュニケーションや品質管理を確保しにくくなるため、ブリッジSEと数名のエンジニアによる少人数のチームから始める企業もあります。

Q3. 途中で人数を増減できますか?費用はどう変わりますか?

多くの場合可能ですが、契約で定められた期限までに申し出る必要があります。月額費用は、変更後の人数と単価に応じて変わります。増員する場合は、新しいメンバーの立ち上げ期間も考慮しましょう。

Q4. 円安の影響で費用は上がりますか?

ドル建てや現地通貨建ての契約では、円安になると円換算の費用が上がります。円建ての契約でも、契約更新時に単価が見直される場合があります。契約通貨と、為替変動時の単価改定に関する条項を事前に確認しておきましょう。

Q5. ラボ型開発と請負開発は、どちらが安いですか?

案件の性質によって異なります。期間が短く仕様が確定している案件では、請負開発の方が費用を管理しやすい傾向があります。継続的な開発で仕様変更が多い案件では、ラボ型開発が適している場合があります。

Q6. 契約金額以外に発生しやすい費用はありますか?

初期費用、クラウド・ライセンス費用、出張費などのほか、立ち上げ期の生産性、発注側の管理工数、手戻り、メンバー交代時の引き継ぎといった、見積書に表れないコストがあります。これらも予算に含めて検討しましょう。

Q7. ベトナム・フィリピン・インドでは、どの国が安いですか?

オフショア開発白書(2025年版)の掲載値では、プログラマーの平均人月単価は、フィリピン(37.2万円)とインド(37.5万円)がベトナム(40.1万円)を下回っています。ただし、国を選ぶ際は、単価だけでなく、日本語対応、単価の安定性、チームの継続性、日本企業との取引実績も合わせて検討することをおすすめします。

まとめ

ラボ型開発の費用は、人月単価とチームの人数だけでなく、管理費や契約条件、開発後の修正工数なども含めて検討することが大切です。見積もりを比較する際は、単価の安さだけで判断せず、開発体制や品質、生産性を踏まえて総コストを評価しましょう。

費用を抑えながら開発を進めるには、必要なスキルや役割を明確にしたうえで、少人数のチームから始め、成果を確認しながら段階的に拡大する方法も有効です。

レリパ(Relipa)では、お客様の予算や開発内容、開始希望時期に応じて、チーム構成・お見積もり・開発スケジュールを無料でご提案しています。東京とハノイの拠点を活かし、ブリッジSE・PM・開発チームが連携しながら、日本語での円滑なコミュニケーションと継続的な開発を支援します。

レリパ(Relipa)のラボ型開発サービスの主な条件は、以下のとおりです。

▶ Relipaのラボ型開発サービス

項目Relipaのラボ型開発
契約形態期間と人員を定める準委任契約
最低契約期間3か月以上
稼働時間エンジニア1名あたり月140〜180時間
稼働時間帯日本時間10:00〜19:00(休憩14:00〜15:00)
休日ベトナムの祝日(別途、月1日の有給休暇あり)
支払条件当月末締め・翌月末払い
チーム体制ブリッジSE・PM・開発チーム

また、レリパ(Relipa)はお客様継続率90%を実現しており、15年以上の実務経験を持つCTOが、技術選定からアーキテクチャ設計、品質管理までを統括しています。

「自社の予算でどのようなチームを組めるのか知りたい」「複数社の見積もりを比較したい」とお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。