この記事では、2023年度におけるベトナムのオフショア開発について最新動向を解説し、おすすめの開発会社5社を紹介します。ベトナムは近年、アジアで最も注目されるオフショア開発の中心地の1つであり、優れた技術力や安い値段だから多くの企業が注目しています。しかし、たくさん企業の中で、適切な開発会社を選ぶことが重要であり、この記事では信頼できる会社を選ぶためのポイントも解説します。ベトナムでのオフショア開発を検討している企業や、開発会社を探している個人の方に役立つ情報が満載です。
ベトナムオフショア開発の現状や特徴
まずは、オフショア開発が人気なベトナムの下記について解説します。
- ベトナム人材の特徴
- 開発スキル
- 人月単価の傾向
- ベトナムオフショア開発を選択する理由
どれも、オフショア開発に大事なポイントになりますので参考にしてください。
- ベトナム人材の特徴
ベトナムオフショア開発のIT人材の特徴は以下の通りです。
- 日本語能力が高い:ベトナムのIT人材の中には、日本語が話せる人材も多く存在しています。日本とベトナムは長年にわたり親交が深く、多くの日本企業がベトナムに進出しています。日本語が必要なプロジェクトに参加するために、積極的に日本語学習に取り組む人材も多いです。また、日本語を学ぶ機会が増えたことで、ベトナム国内には日本語教育を行う機関や日本語教師養成機関もあります。これらの機関で、日本語を学ぶことで、日本のIT企業や日本語を使うプロジェクトに参加することが可能です。一方で、日本語を話す人材が全てではないため、プロジェクトによっては英語が必要になることもあります。しかし、英語に堪能な人材が多数存在しているため、グローバルなプロジェクトに参加することができます。
- コミュニケーション能力が高い:ベトナム人は、おおよそ穏やかでコミュニケーション能力が高いとされています。また、文化的な背景からも協調性やチームワークが重要視されているため、複数の人数でのプロジェクトに適しています。
- 創造性に富む:ベトナムのIT人材は、独自のアイデアを持ち合わせていることが多く、創造性が豊かです。このため、クリエイティブなプロジェクトに適しています。
- コストパフォーマンスが高い:ベトナムのIT人材の賃金は、欧米諸国に比べて格段に安価です。しかし、品質は低くなく、優れた人材が多数存在しています。そのため、コストパフォーマンスが非常に高いと評価されています。
- 柔軟性がある:ベトナムのIT人材は、異なるプロジェクトに対して柔軟な対応ができます。また、多様なプログラミング言語を扱うことができ、異なる業界において幅広く活躍することが可能です。
以上のように、ベトナムのIT人材は、下記のような特徴があります。
- 高い日本語・英語力やコミュニケーション能力
- 創造性が豊か
- コストパフォーマンスの高さ
- 柔軟性があり、幅広く対応できる特徴的
これらの特徴を活かし、グローバルなIT業界に貢献しています。
- 開発スキル
ベトナムオフショア開発のIT人材は、高度な開発スキルを持っていることが多いです。以下に代表的な開発スキルを挙げてみます。
- ウェブ開発:HTML、CSS、JavaScript、PHP、Pythonなどを使ったウェブアプリケーションの開発が得意です。特に、ReactやAngularなどのフレームワークを使った開発には強みがあります。
- モバイルアプリ開発:iOSやAndroidのアプリ開発にも精通しており、Swift、Kotlin、Java、React Nativeなどを使ったモバイルアプリケーションの開発が得意です。
- ゲーム開発:Unityなどのゲームエンジンを使ったゲームの開発にも力を入れており、3Dグラフィックスや物理エンジンなどを扱うことができます。
- AI/機械学習:Pythonを使ったデータ解析や機械学習の開発にも取り組んでおり、人工知能関連の開発にも強いです。
- ブロックチェーン開発:EthereumやHyperledger Fabricなどを使ったブロックチェーンの開発にも取り組んでおり、スマートコントラクトの開発やトークン発行などを行うことができます。
上記のような開発スキルを持ったベトナムオフショア開発のIT人材は、グローバルなプロジェクトに対応できるため、注目を集めています。また、これらのスキルを活かし、自国内のIT産業の発展にも貢献できるでしょう。
- 人月単価の傾向
ベトナムオフショア開発のIT人月単価は、スキルや経験によって大きく異なります。しかし、一般的には比較的低めです。以下に、ベトナムオフショア開発のIT人月単価の傾向をいくつか挙げてみます。
近年、海外の人材がスキルを向上させ、円安の影響でコスト削減のメリットが以前ほど実感されにくくなっています。開発パートナーを選ぶ際に予算や費用だけを優先すると、技術面で期待する成果が得られない可能性があります。そのため、オフショア開発を進める場合は、高い技術を持つエンジニアやチームと協力し、見合った対価を支払うことが確実な成果を得るためには必要です。
- ベトナムオフショア開発を選択する理由
要するに、ベトナムのオフショア開発を選択する理由は以下の通りです。
- コストの削減: ベトナムオフショア開発のIT人材の単価は、他のアジア諸国に比べて比較的低いため、開発コストを削減できます。
- 優れた開発スキル: ベトナムオフショア開発のIT人材は、高度な開発スキルを持っており、ウェブ開発、モバイルアプリ開発、ゲーム開発、AI/機械学習、ブロックチェーン開発など、多岐にわたる分野で活躍しています。
- 英語力と文化的な類似性: ベトナムのIT人材は、英語力が比較的高いです。また、日本と同じアジアの文化的背景を持っているため、コミュニケーションや文化的な相性についての問題が少ないです。
- 柔軟性とスピード: ベトナムのIT企業は、柔軟なカスタマーサポートやアジャイル開発に対応できるスピードを持っています。そのため、迅速かつ柔軟な開発プロセスを求められるプロジェクトに向いています。
- 日本との近さと時差の少なさ: ベトナムは日本との距離が近く、また時差が1時間程度しかないため、プロジェクトのコミュニケーションや開発の進捗管理がスムーズに行えます。
以上のように、ベトナムのオフショア開発は
- 優れた開発スキル
- いいコミュニケーションや文化的な相性
- 柔軟性とスピード
- コスト削減
多くのメリットがあるため、注目を集めています。
ベトナムにおけるおすすめのオフショア開発会社5選
会社1:株式会社レリパジャパン
レリパは、ベトナムのトップ IT オフショア企業の 1 つです。デジタル トランスフォーメーション コンサルティング サービスとブロックチェーン開発の提供を専門としています。 ハノイと東京に本社を置くレリパの使命は、若い世代の成長に貢献し積極的なナレッジ共有の環境を創造しそれぞれが相手を思いやる姿勢を大切にすることです。
レリパの成功は、Nohara 、Leewaysを含む 200 以上のクライアント、ISO/IEC27001、ISO9001 の認証資格の受領、日本市場向けのデジタルトランスフォーメーションおよび技術開発パートナーシップ(Japan Digital Experience Partners – JDXP)に参加したことに反映されています。
レリパは、情報技術、ブロックチェーン、AIといった分野で日本IT企業の委託先として7年間の活動経験を持っています。低コストで効率的なオフショア開発を図り、優れている日本語力があるBrSEは、低コストで効率的なオフショア開発を図ります。プロジェクトマネージャーと質の高い開発者は、契約期間中100%日本語で「報連相」を行いながら、品質を保証することです。
Webシステム・スマホアプリ開発
レリパはWebシステム開発の分野に自信があり、多くのお客様から委託されて選ばれたことを誇りに思っています。当社はこの分野で、Java/PHPなどの開発を主軸にECサイト、CMSシステム、求人情報サイト、予約マッチングプラットフォームのようなサービスの提供を専門としています。当社は常にお客様のご要望に基づいて最も完全な製品を作成するよう努めています。
当社は、業務システムやウェブシステムと連携したアプリの開発を得意としています。業務システムやウェブシステムの開発をご依頼いただいた際には、タブレット端末やスマートフォンなどのデバイスで、出先から社内システムと連携させ操作できるようなアプリもご一緒に提供することができます。また、既存のウェブシステムや業務システムを、タブレット端末やスマートフォンなどのデバイスでも動作させたいといったご希望にも対応可能です。その場合には、ウェブベースで動作するアプリを開発し、外出先からでも社内のシステムにアクセできる仕組みを構築し、お客様の業務効率向上に貢献します。物流系のアプリ以外にも、SNS系アプリ、教育系アプリ、チャットアプリなど、幅広い目的のアプリ開発実績があり、技術のノウハウも豊富です。
ブロックチェーン開発
レリパには高い技術力を持つブロックチェーン開発者と専門家が揃っています。「ブロックチェーンを導入したいけれど方法がわからない」「資産をNFT化したい」「ブロックチェーンを構築できるエンジニアがいない」のお客様を対象としてサービスを提供しています。スマートコントラクト開発、ICO、IEO、IDO開発、ゲームをNFT化など、幅広いサービスを対応しています。
ICOサービスを提供
・コンサルティング&ホワイトペーパー
・開発
・UI/UXデザイン
・顧客サポート
既存ゲームをNFT化
・コンサルティング
・プレセールス&ホワイトリスト
・IDO支援
・ボット対策
・マーケットプレイス作成
ウォレットサービス
・複数の暗号通貨
・複数のプラットフォーム
・クライアント側のプライベートキーの保管
・プッシュ通知
公式的なチェーンの開発
・コンセプト証明の開発
・カスタムコンセンサスアルゴリズム
・スマートコントラクトエンジン
・サイドチェーンのサポート
NFTアイテムの販売支援
・コンサルティング
・開発
会社名 | 株式会社レリパジャパン(RELIPA JAPAN JSC) |
設立 | 2016年 |
従業員数 | 200名以上(2023年1月現在) |
所在地 | 日本住所:〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷1-14-14 3F ベトナム住所:22F, B Tower, Song Da Building, Pham Hung Street, My Dinh 1, Nam Tu Liem, Ha Noi, Viet Nam |
会社のサービス | ラボ型開発 Webシステム開発 業務系システム開発 ブロックチェーン開発 スマホアプリ開発 |
お問い合わせメール | contact@relipasoft.com |
受付電話番号 | 03-6804-9294 |
IT人材のおかげで、色々な成功した開発実績があります。
会社2:FPTジャパンホールディングス株式会社(英:FPT Japan Holdings Co., Ltd)
FPTソフトウェアは、ベトナムに本社を置く技術およびITサービスプロバイダーであるFPTコーポレーションの一部であり、収益額は18.7億米ドル、従業員数は42,000人以上です。1999年に設立され、現在は26カ国・地域にネットワークを拡大し、59のグローバルオフィスと22の開発センターを有しています。デジタルトランスフォーメーションの先駆者として、FPTソフトウェアは、スマートファクトリー、デジタルプラットフォーム、RPA、AI、IoT、クラウド、AR / VR、BPOなどの世界クラスのサービスを、グローバルスタンダードに厳密に準拠して提供しています。最近、同社はTMMiレベル5認証を取得した、ベトナムの初めての企業であり、世界で18番目の企業でもあります。
会社名 | FPTジャパンホールディングス株式会社 (FPT Japan Holdings Co., Ltd.) |
設立 | 2005年 |
従業員数 | 連結2,000名以上(2023年1月現在) |
所在地 | ハノイ 日本: 東京、札幌、横浜、名古屋、刈谷、大阪、広島、福岡、沖縄 |
会社のサービス | ・システム開発・運用・マイグレーションサービス ・最新テクノロジーサービス ・エンジニアリングサービス |
お問い合わせメール | fjp.contact@fsoft.com.vn |
受付電話番号 | (+81)3-6634-6868 |
会社3:株式会社VTIジャパン
VTIグループは、ベトナムと日本で大手のオフショア開発企業であり、幅広く深い経験と熟練した人材を備え、金融、建設、小売、運輸、インターネットサービスなど、多岐にわたる業種で事業成長を実現するためのワンストップ・ソリューションを提供しています。各子会社の力を結集して、持続的で強固なエコシステムを構築し、クラウドコンピューティング、AI、IoT、機械学習などの最先端技術を駆使し、大規模かつ複雑なプロジェクトに対応できる高度な人材を提供しています。
会社名 | 株式会社VTI |
設立 | 2017年 |
従業員数 | 1000名+ |
所在地 | ハノイ・ホーチミン市 株式会社VTIジャパン ・東京本社:〒112-0004 東京都文京区後楽一丁目2番9号エー・ゼットキュウブビル3階 ・大阪事業所:〒541-0054 大阪市中央区南本町1-3-21 トウマビル503 号 |
事業内容 | アプリケーション開発 保守&運用支援 クラウドコンピューティング 移行サービス IoT AIサービス |
お問い合わせURL | Link |
受付電話番号 | Tel: (+81) 3-6261-5698 Fax: (+81) 3-6261-5637 |
会社4:Amela
AMELAジャパン(Advanced MEdia Labo)は、優秀なIT人材を持つベトナムの企業です。彼らはDX開発支援やエンジニアの人手不足の解決を行い、オフショア開発、システム開発、ITコンサルティングなどを提供して、企業の業務効率化や新規事業の支援を行っています。
会社名 | AMELAジャパン株式会社 |
設立 | 2019年 |
従業員数 | 連結250名以上 |
所在地 | 〒136‐0071 東京都江東区亀戸1丁目40番6号 アズ亀戸ビル6F |
事業内容 | システム開発 IT人材ラボ事業 ITコンサルティング |
お問い合わせURL | Link |
受付電話番号 | 070-8345-4656 |
会社5:Kaopiz
会社名 | 株式会社カオピーズ |
設立 | 2016年 |
従業員数 | 連結250名以上 |
所在地 | 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-9-3 第2片山ビル6F 4F, CT1 – C14 Bac Ha building, To Huu street, Nam Tu Liem district, Hanoi |
会社のサービス | ソフトウェア開発、ウェブシステム開発、 スマートフォンアプリ開発、ゲーム開発、インフラ構築 AI・ディープラーニング、ブロックチェーンを活用したシステム開発 |
お問い合わせURL | Link |
受付電話番号 | 03-5809-2633 |
ベトナムオフショア開発の将来性
アジア地域において、オフショア開発はますます重要性を増しています。その中でもベトナムは、多くの企業が注目する有望な国の1つです。
では、なぜベトナムがオフショア開発に適している点について下記のとおりです。
・人材について
・人件費について
・位置関係について
それぞれ解説します。
人材について
ベトナムは、人口が約9700万人にものぼる大国であり、その中でIT分野に関連する人材が増加しています。2021年時点で、ベトナムにおけるIT人材数は約30万人とされ、そのうちの90%以上がソフトウェア開発に携わるエンジニアとなっています。人材数は、将来的なIT人材の需要に対応するため、ベトナム政府が積極的にIT教育の普及や開発を推進していることが背景にあるでしょう。
人件費について
ベトナムは比較的低い水準にあります。2020年の世界銀行の調査によれば、ベトナムの平均月給は約270ドルであり、インドや中国に比べてもかなり低い水準となっています。
具体的に、日本の1/2や1/3程度の単価となるため、コスト面でメリットです。
今後のオフショア開発は、ベトナムがいいと言えるでしょう。
位置関係について
さらに、ベトナムは日本との近い位置関係にあるため、日本企業がベトナムのIT企業との間でオフショア開発を進めることが容易であるとされています。ベトナムと日本との時差も2時間程度であるため、リアルタイムでのコミュニケーションにも問題が少ないとされています。
以上のように、ベトナムはオフショア開発において優れた環境を有していることが確認されました。今後も、ベトナムのIT分野の発展は続き、ますます注目されることでしょう。
まとめ
まとめると、2023年度のベトナムにおけるオフショア開発の最新動向は、人材の質の向上や業界の成熟化により、より高度な開発プロセスが求められるようになると考えられます。このような状況において、高い技術力と品質を誇るベトナムの優秀な開発会社を選ぶことが重要となります。本記事では、最新の情報を元に、おすすめの開発会社5社をご紹介しました。
これらの開発会社は、ベトナム国内外で高い評価を受けており、クライアントのニーズに応えるために最新技術を駆使したソフトウェア開発を提供しています。特に、グローバル展開に強いアイテックス、ブロックチェーンやIoTなどの最新技術を活用したソフトウェア開発に定評のあるレリパなどが、今後のオフショア開発において注目されるでしょう。