2023.06.25
web API

Web API(ウェブAPI)とは?Web API開発と機能、仕組み等を詳しく!

RESTful APIと同様に、Web APIという言葉はよく耳にして、ますます一般的に使用されていきます。多くの開発者は、Web APIを多機能で優れたAPIの一種と評価し、Webプログラミングに非常に役立つものと考えています。Web APIの定義や種類および特徴、活用方法、活用事例を詳しく理解していきます。

Web API(ウェブAPI)とは?

Web APIとは、httpやhttpsなどWeb技術を用いて実現されるAPIの一類型です。API(Application Programming Interface)とは、プログラムの機能の一部を別のプログラム上で利用できるように共有する仕組みです。

API自体はWEB上に公開されているので、誰でも無料で利用することができます。

家計簿アプリの機能として銀行口座の残高や入出金が照会できるサービスや、SMSを使った認証サービスなどがその一例です。

IT技術の発展に伴い、Web APIの技術を導入して、自社サービスの利便性をより高く価値のあるものにする企業が増えています。また、Web APIを公開することで、様々なプログラムと連携させる機会を増やし、自社の収益を増大させている企業も多くなっています。

APIとWeb APIとの違い

APIとWeb APIの概念を学んだうえで、Web APIがデータや機能を取得する仕組みを確認しましょう。

APIは、あるプログラムの機能を別のプログラムで利用するために、利用者(クライアント)が公開されているAPIプログラムのサーバーにリクエストを送ります。その応答(レスポンス)として、プログラムの一部機能が利用できる仕組みです。

Web APIではないAPIの多くは、利用者側が用いるプログラミング言語と同一の言語を用いて提供されています。しかし、Web APIでは、言語が異なっていても通信が可能なHTTP/HTTPS方式が採用されています。

HTTPとは、WebサーバーとWebブラウザ間でデータをやり取りする際に用いられる通信規則(プロトコル)です。さらに、この通信を暗号化したものがHTTPSと呼ばれています。

Web APIの採用するHTTP/HTTPSによる通信では、プログラミング言語が異なっていても通信でき、Webブラウザ上でも稼働する利点があります。さらにデータは自動更新されるなど汎用性の高さに加え、無料のWeb APIも多く公開されていることから、様々なシーンでの導入が進められてきました。

Web APIの種類

Web APIに関連する用語として、REST APIやRESTful API、SOAP APIという言葉も理解しておきましょう。これらはWeb APIを実装する際の通信の方式を指したものです。


SOAP API

SOAP(Simple Object Access Protocol)はHTTPの呼び出し(Request)と応答(Response)にXMLを使ってデータのやりとりを行う通信プロトコル(規約)です。Web APIが登場した初期には、SOAPが主に用いられていました。

しかし、巨大で複雑な仕様のため、近年では敬遠される傾向があります。


REST API

REST(REpresentational State Transfer )は「分散システムにおける設計原則のひとつ」という意味を持っております。SOAPのような通信プロトコルではなく、複数のソフトウェアの連携に適した設計ガイドラインです。

REST APIには次の4つの原則があります。


アドレス可能性

クライアントからのリクエストが何か一目でわかるように、すべての情報が一意のURIで表現されていること。


ステートレスであること

セッションにおいて、単一のリクエストに対して単一のレスポンスを返し、それ自体で完了すること。


 統一されたインターフェースであること

情報の「登録」「取得」「更新」「削除」の操作は、HTTPメソッド「POST」「GET」「PUT」「DELETE」で操作すること。

Web APIの特徴

Web APIは、Get/Post/Put/DeleteのようなRESTfulなメソッドを完全にサポートしており、HTTPサービスを非常に簡単かつ迅速に構築することができます。また、Web APIには下記能力があります。

・Web APIはURI

・リクエスト/レスポンスヘッダー

・キャッシュ

・バージョニング

・コンテンツフォーマット

・HTTPのすべてのコンポーネントを完全にサポートする能力

製品管理の自動化

Web APIを使用することで、業務の管理やワークフローの更新を自動化し、生産性を向上させ、作業効率を高めることができます。

柔軟な統合能力

APIは、任意のウェブサイトやアプリケーションから内容を簡単に取得できるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。APIはゲートウェイのように機能し、企業が選択した情報を共有できるようにしますが、望ましくない要求を回避することも可能です。

リアルタイム情報の更新

APIはリアルタイムでの変更と更新を行う機能があります。この技術により、データの送信が改善され、より正確な情報が更新され、サービスが柔軟に提供される可能となります。

Web APIのメリットとデメリット

どのアプリケーションでも、それぞれのメリットとデメリットがあり、Web APIも例外ではありません。

メリット

・柔軟な統合: Web APIを使用することで、異なるシステムやプラットフォーム間でのデータや機能の統合が容易になります。これにより、異なるアプリケーションやサービス間でのデータの共有や連携がスムーズに行えます。

・再利用性: Web APIは機能の再利用を可能にします。一度開発されたAPIは、複数のプロジェクトやアプリケーションで使い回すことができます。これにより、開発時間と労力を節約することができます。

・拡張性とスケーラビリティ: Web APIはシステムの拡張性とスケーラビリティを向上させます。新しい機能やサービスを追加する際に、既存のAPIを使用して簡単に統合することができます。

・クロスプラットフォーム対応: Web APIはクロスプラットフォームで動作するため、異なるデバイスやアプリケーション間での連携が容易になります。これにより、モバイルアプリやウェブアプリなど、さまざまなプラットフォームでの利用が可能です。

デメリット

・セキュリティリスク: Web APIを公開することで、セキュリティ上のリスクが発生する可能性があります。不正なアクセスやデータの漏洩などの脆弱性に対して適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。

・バージョン管理: APIのバージョン管理は重要な課題です。APIの変更やアップデートに伴い、旧バージョンのAPIを使用しているアプリケーションとの互換性の維持が必要となります。

・ネットワーク依存: Web APIはネットワーク接続に依存しています。ネットワークの障害や遅延がある場合、APIの利用に支障が生じる可能性があります。

・データの公開: Web APIを公開することで、データや機能が外部に公開されるため、企業の戦略的な情報や機密情報が漏洩するリスクがあります。

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Web APIの役割

Web APIは異なるプログラムをつなぐことを通じて、導入する側にとっても、提供する側にとっても大きな役割を果たしています。主な役割を以下の3点にまとめました。

  • 新たな機能やサービス開発を助ける
  • より良い顧客体験を提供する
  • 自社サービスのユーザーを拡大する
     

新たな機能やサービス開発を助ける

APIを導入する側にとって、自社サービス開発をすべて自前で行うとしたら、多大なリソースが必要となります。Web APIとして公開されている既存のプログラムを利用することで、開発が容易になり、時間や人力、コストなどリソースの節約が可能です。

また、提供側にとってもサービス成長の機会に繋がります。Web APIとして公開されているプログラムが別のサービスと組み合わせて使われることで、新たなビジネスチャンスが育まれていくでしょう。
 

より良い顧客体験を提供する

Web APIを利用すると、ユーザーはWebサイトや現在利用しているアプリから離れることなく、スムーズに目的が達成できます。

例えばECサイトにクレジットカード会社のAPIを組み込んでいれば、ユーザーは安全に決済可能です。また、Webページ上に動画を埋め込んでいる場合であれば、Webサイトを訪れたユーザーは記事を読み情報を得るだけでなく、動画で使い方や使用後のイメージを理解できます。

そのため、行動が促され、記事への評価も高まっていくでしょう。
 

自社サービスのユーザーを拡大する

Web APIを導入してより良い顧客体験を提供しているWebサイトやアプリには、多くのユーザーが集まってきます。Web APIを提供している側も、自社サービスではリーチできなかったユーザー層に利用してもらえる機会が増えます。Web APIを導入する側も、提供する側も、ユーザーの拡大が期待できるでしょう。

Web APIの代表例

Web APIとは具体的にどのようなはたらきをするのでしょうか、ここでは身近な例をご紹介します。


Google Map API

Google Map APIは、Webサイト上に、Google Mapの機能を埋め込めるWeb APIです。Webサイトを訪れたユーザーは、目的地周辺の地図を確認したり、周辺地図を拡大/縮小するなど、まるでGoogle Mapに接続しているように操作することができます。


Amazon API

Amazon APIは、Amazonの商品情報を取得する機能を有する2種類のWeb APIです。大口出品者向けの「Amazon MWS API」では、納品や出荷といった手続きに関する情報が管理できます。また、アフィリエイター向けの「Amazon Product Advertising API」では、価格や在庫、レビューなど商品に関する情報がリアルタイムで参照できる機能を有しています。


YouTube API

YouTube APIは、YouTubeに関連する情報を得られるWeb APIで、3種類用意されています。YouTubeの動画情報が取得できる「YouTube Data API」、動画の解析が行える「YouTube Analytics and Reporting API」、再生プレイヤーをWebサイトに表示できる「YouTube Player API」です。

Twitter API

Twitter APIは、投稿内容やフォロー、いいねといったTwitter アプリと同じ操作ができるようになります。さらに、自動投稿をするなど、Twitter アプリ以上の機能を持たせることも可能です。

PayPal API

PayPal APIは、Webサイトやブログから簡単に決済ができるWebサービスです。

画面遷移することなくPayPalアカウントに登録された情報を呼び出し決済できるため、ECショップでも多く用いられています。

このほかにも、天気予報や乗換案内など、数多くのWeb APIが公開されています。

Web APIの活用方法

Web APIを活用するための手順を説明します。Web APIの種類によって、さまざまなやり方がありますが、基本的な流れは以下のようになっています。

  1. 希望するAPIに利用登録する
  2. APIキーとシークレットを取得する
  3. APIキーを設定する
  4. APIを実装する

1.希望するAPIに利用登録する

希望するAPIを提供しているWebサイトに進みます。多くの場合、名前とメールアドレスを登録するようになっています。
 2.APIキーとシークレットを取得する

APIキーは利用者のIDとなるもので、シークレットはパスワードに相当します。自分だけに割り当てられたキーであるため、セキュリティに十分気を付けてください。
3.APIキーを設定する

取得したAPIをWebサイトやWebサービスに設定します。
 4.APIを実装する

Web APIには、実装のためのリファレンス(マニュアル)が用意されています。この内容に従って、アプリやWebサイトにWeb APIを実装してください。

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ウェブサイトデザインにおけるWeb APIの活用

現在、Web APIはウェブサイトの設計に多くのプログラマーによって使用されています。以下は、ウェブデザインのWeb APIの活用です。

・検索ツールの最適化

一般的な検索ツールを使用すると、返されるデータは断片的で統一性に欠けることがあります。そのため、ユーザーは望んでいるコンテンツや情報を見つけるのが困難です。

ウェブサイトのデザイナーはWeb APIを使用して検索ツールを最適化しています。Web APIによって、高い精度で情報を絞り込んで検索することができます。これにより、ユーザーのウェブサイト体験が向上するでしょう。

・ソーシャルメディアの統合

Web APIはFacebook、Instagram、Twitterなどの人気のあるソーシャルメディアと統合することができます。

Web APIを使用すると、ウェブサイトとソーシャルメディアが簡単にデータをやり取りできます。ユーザーはウェブサイトを離れることなく、通常のようにソーシャルメディアアプリと対話することができます。

・電子商取引ウェブサイトの構築

Web APIはユーザー体験の向上に貢献するだけでなく、オンラインでの販売ウェブサイトの構築もサポートしています。

現在の多くの大規模な電子商取引ウェブサイトは、膨大なアクセス数と多層サービスの提供を持っています。そして、Web APIはシンプルで自動化された能力によって多くのサポートを提供しています。Web APIを使用することで、アプリケーション内に組み込まれた既存のテクノロジーを活用して大規模なシステムを構築することが容易になります。

まとめ

Web APIは、現代のウェブ開発において重要な役割を果たしています。この技術は、異なるアプリケーションやシステム間でのデータのやり取りを可能にし、ウェブサービスの統合性と拡張性を向上させます。

Web APIの利点は多岐にわたり、Web APIは異なるプラットフォームやアプリケーション間でのデータの共有が容易です。また、APIの使用により、開発者は既存の機能やリソースを再利用することができ、開発時間と労力を節約することができます。

要するに、Web APIは現代のウェブ開発において不可欠な要素であり、様々な利点をもたらします。開発者は適切な設計と実装によって、効果的かつ安全なWeb APIを構築することが重要です。これにより、シームレスなアプリケーション統合や豊富なユーザーエクスペリエンスを実現できます。

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