[2023年最新版] Shopify 構築費用 の相場とは?構築の依頼先から外注先選定に失敗しないポイントも解説
序論
「ShopifyでECサイトを構築したいと思っている人」「Shopifyを利用するうえで料金はどうなのか」「ShopifyでECサイト構築に失敗しない方法を知りたい」と思っていませんか?この記事はこういった疑問にこたえます。
本記事でわかることは下記の通りです。
・Shopifyの特徴と他ECサイトの違い
・Shopify 構築費用 の相場がわかる
・Shopify 構築の依頼先はどこがいいかわかる
・Shopify 構築で失敗しないためのポイントがわかる
ECサイト構築は、デザインやユーザの利便性に大きく影響します。
本記事を読むことで、Shopifyを活用してECサイトを簡単に構築できるでしょう。ShopifyでECサイトを構築したい人、サイト構築で失敗したくない人は読んでください。
Shopifyとその人気の説明
Shopifyは、カナダ発のECサイト開発プラットフォームで、Shopifyを導入することで、手軽にECサイトが制作できるクラウド型のサービスです。また、拡張性やデザインも優れており大手のECサイトのようなサイトが作成できます。海外では世界の170を超える国が利用しており、アメリカでは、Amazonに次ぐシェアを誇っているほど人気です。
2017年に日本向けにShopifyの支社ができ、多くの企業が利用し始めました。今後も、多くの企業がShoifyを使いビジネスを成長させるための人気のECサイトプラットフォームです。
Shopify 構築費用 を考慮する重要性
ECサイトを構築するうえで費用を考慮する必要があります。Shopifyは、サブスクリプション形式で初期費用を必要としない料金形態も人気の理由です。shopifyの料金形態は、サイト規模ごとに明確に分かれています。
ECサイトを構築するうえで、サイト規模感や必要なアプリケーションを考慮することで不要な費用を抑えることができます。また、Shopify ではECサイト構築前に費用予算を予想可能で、ビジネスにおいて事前に全体予算を確認できることは重要です。
Shopify 構築費用 の相場はいくらなのか、Shopify と他ECサイトは何が違うのか。本記事では、Shopifyの相場やプラン、他ECサイトと比較や依頼先の比較まで解説します。外注先の選定に失敗しないことで、ECサイト構築に迷うことがなくなります。
Shopify の特徴 を他ECサイトと比較して解説
自社ECサイトとECモールの違い
ECサイトは、自社サイトとECモールの2種類に分けられます。自社サイトは、個人や会社がECサイトのネットショップを構築したサイトです。例として、ShopifyやBaseなどのプラットフォームを利用して構築する方法になります。
自社サイトのメリットは下記の通り
・利益率が高い
自社サイトを運営することで、ECモールのように出店料が不要なコストがかからず、Shopifyなどを活用すると、初期費用を抑えられます。自社サイトの場合は、店舗のコストや人件費などを抑えることもでき販売コストを抑えられメリットです。
・自社ネットショップのブランド力が上がる
自社サイトでは、ブランド力が上がります。インターネット上に店舗があるため世界中にブランド力を広げられます。ブランド力を上げるためには、SEO対策や広告を活用することも必要です。このような対策をすることで、自社の顧客に効率的にアプローチできます。
・リピート率が期待できる
自社サイトでは、リピート率も期待できます。ECモールと異なり、自社で顧客情報を管理できるためサイトのアクセス履歴を分析できることがメリットです。自社で顧客情報を細かく分析できるため、購入履歴から顧客に合った商品を提供でき、リピート顧客を得るための仕組みができれば、優良顧客につなげられます。
ECモールは、大型ネットショップで一つのサイトに複数の店が出店しているECサイトです。例として、Amazonや楽天が有名でしょう。実際の店舗では、百貨店やショッピングモールと考えるとイメージしやすいです。
ECモールのメリットは下記の通り
・集客が容易
ECモールでは集客力に労力をかけず、顧客を集められます。大手ECサイトでは、多くのショップが出店しており、他の顧客でも、自社の商品に興味を持ってもらいやすく、一度購入してもらいリピート顧客を獲得する可能性があります。特に、大手ECモールでは定期的にキャンペーンが行われているため、必然と新規顧客を獲得するチャンスがあるでしょう。
・ECモールのブランド力を利用できる
ECモールを活用することで、大手のブランド力を利用できます。利用者は、固定のショップで買い物するのではなく、大手ECモールで買い物をしている感覚のため知名度の低いショップでも関係ないからです。「Amazon」や「楽天」で買い物する際をイメージすると、特定のショップで買い物している感覚ではありません。「Amazonでセールしているか」「楽天でキャンペーンやポイントがもらえるから」などの理由のため、どのショップでも売上を伸ばしやすいです。
・すぐECサイトを始められる
ECモールを活用すると、簡単にECサイトを始められます。自社サイトでも、手軽にショップを出店できるサービスはありますが、既存のプラットフォームを利用することでさらに手間がかかりません。特に、独自ドメインを考えたりデザインを考える必要がなく誰でもショップをスタートでき、セキュリティを考慮する必要がなく専門的な知識も必要ないです。このことから、Shopifyと他ECサイトでどのような違いがあるのかを見ていきます。
他のECサイトとの違い
Shopifyと他のサイトを比較して、大きく以下の点が違います。
・手数料が安い
・決済機能が豊富
・70種類以上のテンプレートがありカスタマイズ性が高い
・他のSNSとの連携機能がある
それぞれの Shopify の特徴を解説します。
①手数料が安い
Shopifyは他のECサイトと比較しても手数料が低いです。
以下、主な5サービスの一番安いプランの初期費用や手数料を比較した表になります。
Shopify | BASE | STORES | Amazon | 楽天 | |
対象プラン | ベーシックプラン | スタンダードプラン | フリープラン | 小口出店プラン | がんばれプラン |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 無料 | 60,000円 |
月額費用 | 3000円 | 0円 | 無料 | 無料 | 19,500円 |
取引手数料 | 0円 | 3% | 0円 | 8.15%+100円 | 3.5%~7.0% |
決済手数料 | 3.25~3.9% | 3.6% | 5% | なし | 2.5%~3.5% |
楽天は、全ての項目で他とは高いことが分かります。BaseやAmazonは、初期費用と月額費用は無料ですが、取引手数料と決済手数料がShopifyより高いです。
②決済機能が豊富
次に、各ECサービスの決済方法についてまとめます。
Shopify | BASE | STORES | |
クレジットカード | VISA、AMEX、JCB、MasterCard | VISA、AMEX、JCB、MasterCard | VISA、AMEX、JCB、MasterCard |
携帯キャリア決済 | 〇 | 〇 | 〇 |
コンビニ決済 | 〇 | 〇 | 〇 |
銀行振込 | 〇 | 〇 | 〇 |
ID決済 | Apple Pay Google Pay Amazon Pay PayPal Shop Payなど | PayPalのみ | PayPal 楽天ペイ Amazon Pay ※Amazon Payは 有料プランのみ |
代金引換 | 〇 | ✕ | 有料プランのみ |
後払い決済 | ✕ | 〇 | ✕ |
他のECサイトと比較しても、Shopifyの決済機能が豊富だと分かります。特に、ID決済の種類の多さは他のECサイトより多く利用しやすいです。
③70種類以上のテンプレートがありカスタマイズ性が高い
ECサイトには、それぞれが用意している独自のテンプレートがあります。大手ECモールのAmazonや楽天の場合は、固定のデザインページを利用するためカスタマイズできません。Shopfyなどでは、独自のテンプレートで独自のデザインページを構築できます。
以下に、3サービスのテンプレート数や商品登録などをまとめます。
Shopify | Base | STORES | |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
商品写真登録数 | 1アイテム250枚 | 1アイテム20枚 | 1アイテム15枚 |
テンプレート数 | 無料:9種類 有料:64種類 | 無料:10種類 有料:100種類以上 | 無料:48種類 |
HTML・CSS編集 | 〇 | 〇 | ✕ |
独自ドメイン | 〇 | 〇 | 〇 |
SSL | 〇 | 〇 | 〇 |
商品登録数はどれも無制限で、違いは「商品写真登録数」と「テンプレート数」になります。Shopifyのテンプレート数では、他に劣りますが、商品写真を多く登録したい人にはShopifyがおすすめです。
④他のSNSとの連携機能がある
次に、各ECサービスのSNSとの連携についてまとめます。
Shopify | Base | STORES | |
SNS連携 | Facebook Twitter Instagram Pinterest Tumblr | Facebook Twitter Instagram LINE公式 Ameba | Facebook Twitter Instagram |
Googleアナリティクス | 〇 | 〇 | 〇 |
SEO対策 | タイトルタグ ディスクリプション ページヘッダー | タイトルタグ ディスクリプション | ✕ |
ブログ | 〇 | 〇 | 〇 |
メルマガ | 〇 | 〇 | 〇 |
設定方法 | 管理画面 | HTML | 管理画面 |
連携できるECモール | Amazon(Amazon seller centralが必要) 楽天 | ✕ | ✕ |
3サービスともに、主要なSNSとの連携が可能です。しかし、STORESのSEO対策は、ShopifyとBaseに差があります。ShopifyとBaseは、サイト内にブログを作成できるためSEO対策がしやすく、集客力を上げられます。Shopifyの特徴は、設定方法が管理画面のため初心者でも難なく使えるでしょう。また、Shopifyでは大手ECモールと連携できるため、顧客の目に止まりやすくなります。
Shopify の料金
Shopifyの構築費用は、機能ごとやECサイトの規模ごとで変動します。プランごとに月額払いと年払いを表にまとめてみます。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
月額(月払い) | 33$(最初の3ヶ月は月1$) | 92$(最初の3ヶ月は月1$) | 399$(最初の3ヶ月は月1$) |
クレジット手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
月額(年払い) | 25$ | 69$ | 299$ |
クレジット手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
※1ドル=133円(2023年4/17時点)
Shopifyでは、主要プランとして上記3つのプランを紹介しました。それ以外の2プランについてはShopifyのブログを参照ください。
Shopifyは、無料ではなく月額制ですが、現在無料体験期間も実施されています。月額はかかるが、ECサイト構築時の初期費用は不要で始められるため、スタートしやすい環境です。さらに、年払いプランの場合は月払いより25%オフで利用できお得でしょう。
Shopify 構築費用 の相場とは
Shopifyでは、サイトの規模で相場を想定できます。大きく分けて3つの相場について解説します。
相場1.約30万~100万円:最低限の機能を搭載したECサイト構築
Shopifyには、ECサイトに必要な機能が標準搭載されています。自身で無料のテンプレートを利用して構築可能です。外部に委託する場合もテンプレートを活用することで30万円の相場感で構築できます。
具体的に以下のような作業があります。
・Shopifyドメインアカウント取得
・独自ドメイン設定
・無料テンプレートを活用したデザイン設定
・必要な商品登録
・決済処理の設定
・商品の送料設定
・ショップ公開までの導入支援
相場2.約100万円~300万円:独自のECサイト構築
Shopifyの無料テンプレートを利用せず、独自のECサイトを構築したい人は100万円~の相場感です。オリジナルのデザインやアプリに独自機能を持たせたい人、他者との差別化をして本格的に運用したい人におすすめです。また、売上分析をしたい場合はマーケティング機能も利用するといいでしょう。
相場3.約300万円~1000万円:大規模サイト構築
自社ブランドの大規模サイト構築をしたい場合は、300万~1000万円の価格帯になります。
サイトの企画や独自デザインの設定、希望の機能をECサイトに盛り込むためフルカスタマイズとなります。時間やコストがかかる反面、自社の独自ECサイトを構築でき、加えて、マーケティングや広告費用を利用する場合1000万円ほどの価格になるでしょう。
Shopify 構築の依頼先比較
では、Shopify構築の依頼先は複数あります。
Shopify構築の依頼先として
・WEB制作会社
・フリーランスや個人事業主
・オフショア開発会社
それぞれについてのメリットとデメリットを解説します。
WEB制作会社
1つ目のShopify構築の依頼先は、WEB制作会社です。一般的な依頼先となりますが、メリット・デメリットをあげます。
メリット
・WEB業界に精通しているため成果物のクオリティが高い
・担当者もなれているため、コミュニケーションがスムーズ
・ネットショップ公開後の相談も可能
・システム開発力もある場合は、一本化して対応可能
デメリット
・Shopifyは日本で流通して浅いため、実績をみて判断する必要がある
・制作コストが高い
フリーランスや個人事業主
2つ目のShoify構築の依頼先は、フリーランスや個人事業主です。近年では、フリーランスが増えてきています。
では、メリット・デメリットをあげます。
メリット
・コストを抑えられる
・単発依頼でも、能力次第では業務委託を任せられる
・要望を直接伝えられる
・独自の知見やスキルがある
デメリット
・スキルに差がある場合がある
・クオリティが低い成果物を納品される危険性がある
・スキルレベルを定めて採用する必要がある
オフショア開発会社
3つ目のShopify構築の依頼先は、オフショア開発会社です。オフショア開発会社とは、海外のエンジニアに低価格で依頼できる方法です。
メリット
・海外のエンジニアのため英語に強い
・制作会社と同じスキルレベルがある
・低コストで依頼できる
・国内はエンジニア不足だが、海外のエンジニア需要を活用できる
デメリット
・コミュニケーションコストがかかる
・スキルレベルに差がある場合がある
・文化が違うため、納期を軽く見ているケースがある
Shopify 構築・制作で失敗しないための外注先の選定ポイント
では、Shopify構築の依頼先を紹介しました。そこで、Shopify構築・制作で失敗しないための外注先の選定ポイントを紹介します。
Shopifyエキスパート認定のEC制作会社を選ぶ
Shopify構築・制作で失敗しないためには、Shopifyエキスパート認定を受けているEC制作会社を選びましょう。Shopifyエキスパートとは、Shopify公式で定められたパートナーのことです。
エキスパート認定にはランクが3つあります。
・Shopifyエキスパート
・Shopifyパートナー
・Shopifyプラスパートナー
どれもShopifyの厳しい審査を通過しているため、信頼できShopify構築に精通しています。詳しくは、Shopifyエキスパートが知れる下記を参照してください。
Shopify 構築・制作実績があるかどうかで選ぶ
Shopify構築には、実際に構築・制作実績があるかどうかが重要です。実績があると、信頼とスキルが証明されているからです。具体的には、過去の制作実績を確認する。外注先のホームページを確認したり、同業種のサイト制作経験が豊富にあるかを見ましょう。
また、下記を確認するといいです。
・サイトの売上
・サイトのデザイン
・Shopifyノウハウ蓄積度
以上の、ECサイト構築に必要なスキルがあるかを選定することが大切です。
システム開発実績があるかどうかで選ぶ
ECサイトの構築自体であれば、デザイン力やShopifyの知見があるかで決めていいです。しかし、大規模なサイトや独自の機能を追加したい場合は、エンジニアが必要になります。ECサイト構築に必要なHTMLやCSSやjavascriptではなく、javaやphpなどが必要です。システム開発を外部に委託している会社の場合は、対応の認識や指示が誤ったりする可能性があります。そのため、デザインやECサイト制作実績のみでなく、在庫処理や発注処理の案件経験があるかをヒアリングしましょう。外注先のシステム開発実績を確認する場合は、対応可能な言語や開発力があるかが大切です。
ECサイト構築・制作後のサポートができるかで選ぶ
ECサイト構築・制作後のサポートができるかも重要です。ECサイト構築後の運用が、実は大変でランニングコストがかかります。自社で専門的なノウハウがない場合は、運用も委託できるか考える必要があります。
ECサイト運用で必要なことは
・SEO対策
・WEB分析
・SNS運用
・商品企画
・在庫管理
など大きく分けてフロント業務とバックエンド業務に分けられ、ECサイト維持には幅広い知識と人が大事です。
ECサイト構築・制作規模でコストを考慮して選ぶ
ECサイト構築する際は、サイト規模でコストを考慮して選ぶ必要があります。ECサイト構築・制作費用は、目的別に検討するといいです。
具体的には、
・ECサイト構築・制作費用
・ECサイトのデザイン費用
・システム開発費用
などの目的を明確化し、自社のサイト規模に合うように少しでも費用を抑えることが大切です。自社の予算と目的から、外注先とヒアリングして選びましょう。
越境ECに対応できるかで選ぶ
Shopifyは、海外販売用ストアにも相性がよく、海外をターゲットにしている人におすすめです。国内の市場規模が縮小している中で、海外市場には大きなチャンスがあるからです。Shopifyは、多言語対応で世界最大規模のECプラットフォームで、多言語対応や幅広い決済方法が利用でき、簡単にECサイトを構築できます。
しかし、越境ECを構築し運用するには専門的なノウハウが必要になります。そのため、海外販売実績のある外注先やオフショア開発で海外に精通している会社を選びましょう。
レリパ の Shopify 開発サービス
レリパはShopifyとECサイトに関するサービスは以下の通りです。
- Shopifyでの店を設定します。Shopify の内外に精通しているレリパのチームは、お客様の目的に合わせて簡単にオンラインストアを設定する必要があることを理解しています。
- Shopifyと統合します。支払いゲートウェイ、カスタム機能、サードパーティのアプリまたは API の追加など、Shopify の統合および構成サービスはすべてをカバーします。
- Shopify店をデザインします
- 支払いと配送ゾーンの設定
- テンプレート開発
- 商品と在庫の設定
まとめ
Shopifyは個人や企業がECサイト構築するプラットフォームで、構築方法や依頼先はさまざまです。Shopifyには、多くのテンプレートでデザインや機能が用意されています。しかし、サイト規模や機能の拡充が必要な際は、専門的な知識のあるWEB制作会社やオフショア開発を活用するしかありません。
依頼会社に委託する場合はコストもかかりますが、デザイン性でオリジナリティがあがり他社と差別化できます。Shopifyのテンプレートでも、もちろんデザイン性の高いECサイト構築は可能ですが、予算に余裕があれば今回紹介した観点で依頼会社を探してみてください。また、依頼会社によりECサイト構築後のサポートまで任せられると、売上や集客面でもメリットが大きいです。ご自身の目的を明確化し、より良いECサイトを構築しましょう。