2023.03.05

ラボ型開発 とはわかりやすく!請負型開発との違いやメリット・デメリットも詳しく解説!

オフショア開発の中でも近年とくに増加傾向にあるのが「 ラボ型開発 」です。優秀なエンジニアを確保しながら低コストかつスピーディーな開発が実現するので、非常に人気があります。今回は、そんなラボ型開発の基礎知識や請負型開発との違い、メリット・デメリットについて解説します。

オフショア開発の中でも近年とくに増加傾向にあるのが「 ラボ型開発 」です。優秀なエンジニアを確保しながら低コストかつスピーディーな開発が実現するので、非常に人気があります。

今回は、そんなラボ型開発の基礎知識や請負型開発との違い、メリット・デメリットについて解説します。

ラボ型開発 とは?

ラボ型開発 とはオフショア開発の一種です。半年や1年といった一定期間にわたりオフショア企業内に自社専属のエンジニアチーム(=ラボ)を作って協働開発する開発形態を意味します。

ラボ型開発には以下のような特徴があります。

・プロダクトの完成が目的ではなく、チーム全体の仕事量(エンジニア数×期間)に報酬を支払う

・開発途中での仕様変更が可能

・開発が終了しても契約期間中であれば追加業務を依頼できる

・準委任契約である(仕事を丸投げするのではなく依頼主が指示を出しながらともに開発を進めていく)

ラボ型開発 と請負型開発の違い

オフショア開発には、ラボ型開発以外に「請負型開発」があります。両者は契約形態も違えば、向いている開発内容も異なります。その違いについて解説しましょう。

請負型開発の特徴は以下になります。

・プロダクトの完成が目的

・開発途中での仕様変更は不可(変更の場合は改めての契約と追加料金が必要)

・プロダクトが完成し開発が終了したら担当エンジニアは解散

・請負契約である(業務を丸ごと一任する)

・契約不適合責任を負う(プロダクトに不具合があれば無償で修理しなければならない)

請負型は、ラボ型のように途中で仕様変更ができません。依頼主が発注の際に提出する仕様書に従い、設計から開発、実装、テストまでを一気通貫で請け負うため途中変更がきかないのです。その代わり、成果物(プロダクト)には責任を負わなければならないため、納品後やリリース後に不具合が生じた場合は、無償で修正するのが基本となります。

わかりやすく表現すると、手伝って欲しいことがあれば契約期間内なら何でも依頼できるのが、ラボ型。開発を依頼したいプロダクトも納期も決まっているなら、請負型が向いていると言えるでしょう。

ただしラボ型の場合は、業務を一任するのではありません。チームと一緒に協働というスタイルで、しかもイニシアチブは依頼主がもちます。よって、エンジニアが優秀であるのはもちろん、日本語が話せたり、日本文化(仕事の進め方)が理解できたり、自社の担当者との相性が良いことなどが非常に重要な条件となります。そのため、正式に契約を交わす前に候補となるエンジニアと面談をするなどして入念な下準備をする必要があるでしょう。

レリパには日本語に精通した、日本のお客様との開発経験が豊富で優秀なエンジニアが多数在籍しております。ラボ型開発の場合も、お客様のニーズに応じてお役に立てる人材を柔軟にアサインさせていただきます。必要に応じてエンジニアを日本に派遣することも可能です。日本と比較して50%(70%?)[昌也1] 以下という低コストで、スピーディーな開発をお約束いたしますので、ご用命の際は弊社までお気軽にご連絡ください。

ラボ型開発 のメリットとデメリット

ラボ型開発 のメリットとデメリット

ラボ型開発のメリットとデメリットについて整理しましょう。

メリット(普及している理由)

コスト削減ができる

オフショア開発国のエンジニアは、日本に比べて人件費が大変安価です。そのため、開発コストを大幅に削減できる点は、何より大きなメリットといえるでしょう。

仕様変更ができる

ラボ型開発は、特定のプロダクトを完成させるのが目的ではありません。あくまでも仕事量に対して報酬を支払うのが原則です。よって途中で仕様変更したり、要件を追加したりすることができます。その意味では、アジャイル開発と非常に相性が良いといえるでしょう。また、先の方針が定まっていないとか、開発の全貌が見えていない中で開発を見切り発車しなければならないケース(研究の要素が強い等)にもうってつけです。

優秀なエンジニアが確保できる

ラボ型の場合、エンジニアは自社の専属チームの一員ですから、なかば社員と同じような扱いが可能です。そのため優秀なエンジニアが確保できれば、自社のリソースだけではなしえない質の高い業務を遂行することができるでしょう。しかも、一つのプロジェクトが終了しても契約期間が残っていれば他の業務を依頼することができる点もラボ型ならではの利点です。

開発ノウハウが蓄積できる

優秀なエンジニアと長期間にわたって開発業務を行うことで、自社に開発ノウハウを蓄積することも可能になります。ともに仕事を行い、さまざまなやり取りを重ねてこそ習得できる開発手法やスキルがあるからです。とくに最近では、ベトナムを筆頭に日本に勝るとも劣らない優秀なエンジニアが多いです。そのため、ノウハウの蓄積を目的として、あえてラボ型契約を選択する例も増えています。

開発がスピーディーに進む

優秀なエンジニアを確保することで、自社では考えられないスピードで開発を進めることができます。しかも時差があるため、国内では就業時間が終了した後でも相手国において業務を継続できる利点があります。

デメリット(注意点)

コミュニケーションが難しいケースがある

ラボ型開発は、依頼主とオフショア企業のエンジニアやブリッジSEとの距離が近いです。そのため、日本語が理解できたり話せたりする場合は、仕事が進めやすいでしょう。しかしなかには日本語でのコミュニケーションが難しいケースもあります。すると伝えたいことが伝わらず、勘違いやミスが発生する可能性があるので注意が必要です。

人選に注意が必要

同じチームで開発を順調に進めていくためには、言葉の問題だけでなくお互いの相性も非常に大切です。エンジニアとしては優秀でも、自分のやり方を優先して依頼主の言い分を聞き入れないとなると期待した結果に結びつかない恐れがあります。そのような事態を回避するには、事前に候補となるメンバーと面談をするのが望ましいでしょう。実際に表情を見ながら話を聞くことができれば人柄や性格が掴めたり、仕事に対する考え方が理解できたりするからです。しかしそれでも、オンラインでしか話せなかったり、面談だけでは把握できない面があったりするので、現実に開発がスタートしてみると期待外れというケースもあり得るでしょう。

時差がある

時差があるとこちらが作業できない時間帯に仕事を進めてもらえるメリットはあります。しかし時差があるからこそ、緊急時にすぐに話せなかったり、相手からも相談や確認ができなかったりして、業務に支障が出る恐れも考えられます。

文化や習慣が違う

国によって日本とは祝日が違ったり、その国ならではの行事によって休みになったりすることがあります。また日本人とは労働に対する考え方が異なる場合も少なくありません。仕事のペースがのんびりとしていたり報告が遅かったり、言外の思いを汲んで融通をきかせるのが日本人と比べると苦手といった具合です。その辺りの国民性や文化の違いについてあらかじめ理解を深めておく必要があります。その上で、国内での開発以上に細かく指示を出すとか、口約束はせず書面で情報を共有するとか、小まめに進捗状況を確認するなどの工夫を凝らすとよいでしょう。

短期の開発には不向き

ラボ型開発は、ある程度長期にわたって協働することによって相互に理解が深まる傾向が強いです。そしてそこまで行くと、仕事でもコツが掴めて良い成果が得られることが少なくありません。そのため、あまりに短期の開発ではラボ型ならではの効果と価値が実感できない可能性があるでしょう。

ラボ型開発のデメリットは以上となります。

レリパでは、日本語に精通したプロジェクトマネージャーやブリッジSE、並びにエンジニアが非常に豊富です。多くの日本の皆様との開発経験から、日本式の仕事の進め方を熟知し、文化についての造詣も深いと自負しております。しかも日本とベトナムの時差はわずか2時間しかないため、業務への支障はほぼありません。どうぞ安心してお任せください。

まとめ

ラボ型開発 は、日本と比べると圧倒的な安さで開発を進めることができます。しかも優秀なエンジニアから開発ノウハウを学習し、社内に蓄積できる利点もあります。

ただし実際に活用する際には、エンジニアの日本語スキルや性格を事前に把握し、相手国ならではの慣習や国柄をよく理解しておくことが大切でしょう。

レリパは創業依頼、一貫して日本に特化した開発のみを手掛けてまいりました。お陰様で、すでに多くの日本企業の皆様にご満足いただいており、新たな開発依頼も多数頂戴しております。オフショア開発やラボ型開発をご検討なら、ぜひ弊社までお気軽にご連絡ください。心よりお待ち申し上げております。