BLOG

ブログ

2021.08.24
ITトレンド

NFTの最新動向を詳しく解説!

「NFTでデジタルアート作品が6,935万ドル(約75億円)で落札!」という衝撃的なニュースが世界中を駆けめぐったのが、2021年3月のこと。と同時に「NFTって何?」という疑問が多くの人たちの頭に浮かびました。 

しかし、そんな疑問をしり目に、NFTは、多くのブロックチェーンの規格の中で瞬く間にスターダムにのし上がり、一大ブームを巻き起こしているといっても過言ではありません。デジタルアートのみならず、トレーディングカードやデジタル動画、音楽、そしてゲームなど、その取引市場は拡大の一途をたどっています。ただ、「NFTの価値は本物か? 」。バブルの様相を呈する動向に、疑問の声も少なくありません。 

そこで今回は、NFTの基本から、NFTアプリ開発、さらにNFTの最新動向について詳しくお伝えします。 

NFTって何? 

まず最初に、NFTとは何か、基本的な説明と、具体的な事例、さらにどの様にすればNFTが使えるのか、について解説しましょう。 

NFTとは 

NFTは「Non-Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)」の略です。「非代替性トークン」を意味するブロックチェーン上のデジタルデータ単位の一つで、多くはイーサリアム(ETH)のERC-21という規格で発行されています。NFTに発行されたデジタルコンテンツは、基本的にEther(イーサー)という基軸通貨(仮想通貨)で売買されます。 

従来、容易にコピーできるデジタルコンテンツは、絵画や陶器といった現実アートのように希少性を表現し、その存在の唯一性を明らかにすることが極めて困難でした。ネット上で画像を複製して、「これは私のものだ!」と主張しても、それをウソと証明するのは難しく、所有権が誰にあるかを定めるのはまず不可能に近かったのです。 

ところが、記録データの書き換えや改ざんが極めて困難なブロックチェーンなら、デジタルコンテンツにも唯一無二(つまり代替が利かないノンファンジブル)の所有権証明書(トークン)の発行が可能となり、原本作品として資産性を付与することができるのです。また、ブロックチェーンはどこまでも追跡可能なため、何度取引されても所有権がうやむやになることはなく、さらにNFTのスマートコントラクトにロイヤリティ条項を埋め込むと売買が成立するたびに原作者が収益を得られるように保障されています。 

これにより、仮想の世界でもリアルなアート作品のような取引やアーティストの収益担保が可能となり、価値を認められた作品が、一部投機目的化して次々と高値で買いつけられるという現象が巻き起こりました。アーティスト本人はもちろん、それを取り巻く業界関係者やコレクター、投資家たちにとっても、マネタイズ可能なまったく新たなデジタルコンテンツ取引のプラットフォームとして、NFTには世界中から期待を込めた熱視線が向けられているのです。 

NFTの事例 

ブロックチェーンゲーム「クリプトキティーズ」とは? | のんびりブログ

出所:https://nonbiri3.com/?p=2206 

NFTが世界で初めてうぶ声をあげたのは、2017年。イーサリアムのブロックチェーン上でリリースされた「暗号の猫」を意味する「クリプトキティーズ」で、バーチャルワールドで自分だけの猫を交配したり育てて、売買もできるゲームです。複製や盗難の心配がなく、真正性が保障されるとあって格別な所有欲が満たされる画期的なツールとして、NFTが脚光を浴びる大きなきっかけを作りました。 

NFTではデジタルデータに変換できるものなら何でも発行できるため、ゲームのキャラクターのみならず、デジタルアート、特別な価値のあるハイライト映像や動画、音楽など対象のすそ野がどんどん広がっています。 

クリプトキティーズ以外にも具体例としては、この度のNFTブームの火付け役となった、約75億円で落札されたBeeple氏のデジタルアートがあります。世界一のオークションハウス・クリスティーズでたった100ドルからスタートしたオークションをオンラインライブで視聴していたのは2200万人といわれます。瞬く間に値上がりして、最終的に6,935万ドルで落札。また他にも、Twitter創業者の初ツイートが291万ドル(約3億1,140万円)で、日本人でVRアーティストのせきぐちあいみ氏の作品が1,300万円で落札された例もあります。 

これらは多くの例の一部にすぎませんが、NFTは、今後さらに、商標権や意匠権、特許などの知的財産権の証明や卒業証明、スキル認定など、唯一性を証明するデジタルツールとしての用途も期待されています。 

NFTの使い方 

それでは、NFTを実際に利用するには、どの様にすればよいのか説明しましょう。 

NFTには、いくつものプラットフォームがあり、有名なところでは、アメリカのOpenSea、Rarible、NiftyGateway、国内でもNanakusaやCoincheck NFTなど大手企業やスタートアップが専用のマーケットプライスを運営しています。 

サービスによって細かなルールや販売方法はさまざまですが、基本的には、自ら作ったデジタルコンテンツを選択したマーケットプレイスでアップロードするというシンプルな方法になっています。そしてどのような売り方をするのか(定額制やオークションなど)を決めて登録、出品すれば手続き完了。早ければたった数分の作業で済みます。 

もちろん、NFTを出品するのではなく、売買目的でアカウントを作成して、取引に参加することもできます。また、マーケットプレイスの多くは、イーサリアムなどの仮想通貨での取引が主流ですが、なかにはクレジット決済ができるサービスも出始めています。 

つまり整理すると、NFTの使い方は、コンテンツを発行して販売するパターンと、そのコンテンツを購入して自分の資産にしたり、売って収益化するパターンの2通りに別れるということです。 

NFT開発 

NFTでは、優れたコンテンツを発行すれば、それ相当の価値が認められて高値で売ることができます。ユーザーは世界中にいますし、現実のアートのように画廊や展示場を用意する必要もありません。 

よって、NFTに出品する立場なら、まずユーザーから注目されるデジタルコンテンツを作成することが何より先決になります。その一例としてNFTアプリがあります。 

NFTアプリの中でもNFTゲームへの注目度はひときわ高く、NFT市場を拡大するけん引役として期待されています。その魅力は、ただゲームを楽しむのではなく、そこから人気キャラクターが輩出されれば、ユーザーは、ゲームを楽しみながらもキャラクターの売買を繰り返しながら収益を得ることが可能になる点です。(これを「Play to Earn」といいます) 

よって多くのユーザを魅了するNFTアプリを開発すれば、そこから広がる可能性は、無限大といってよいでしょう。しかし、NFTアプリを一から開発しようと思えば、かなり高度な知識と技術、そして時間が必要です。よって、自分にスキルがあるなら別ですが、そうでなければ自作よりも開発業者に委託する方が賢明です。 

NFTアプリの開発には、iOSやAndroid、WindowsやLinux、Macなど各プラットフォームに応じた言語とフレームワークが必要です。作成するNFTアプリの種類によって対応できるエンジニアも異なるので、場合によっては、複数のエンジニアをアサインする必要があるでしょう。エンジニア一人につき、少なければ1ヶ月に40万円~、上級のエンジニアの場合は月額150万円以上にものぼり、開発費は、基本的に「開発期間×エンジニアの単価×人数」という形で算出されます。 

開発作業の進め方は、要件定義→内部設計→外部設計→テスト→実装というプロセスをたどります。ここで重要なのは、まず要件定義にしっかりと時間をかけることです。どの様な目的で、どんなコンセプトのアプリをリリースしたいのか、UIの具体的な操作性やフロントエンド、バックエンドの内容まで、経費の見積りも含めて、しっかりと業者との間でイメージを練り上げていきます。この要件定義でピントがずれていると、先々でこんなはずではなかった、という想定外のことが次々と起こりうるので気をつけなければなりません。 

そして、晴れて思い通りのNFTが開発できれば、プラットフォームを絞りこんで出品します。先述のようにNFTのマーケットプレイスは、数多く存在しますが、それぞれに得意分野やユーザー層が異なるので、そのあたりも事前によく研究してからリリースすることが重要です。 

NFTの最新動向 

世界で人気高まるデジタル資産──5分でわかるNFT(CoinDesk Japan) - Yahoo!ニュース

出所: https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210223-00117833-coindesk-000-5-view.jpg?w=640&h=360&q=90&exp=10800&pri=l 

続いてNFTの最新動向について見ていきましょう。 

前述のように、NFTが誕生したのは2017年とまだわずか4年ほどしか経っていません。そして、特に世界的に注目を浴びたのは、2021年3月にBeeple氏の作品が高額で落札されてからといって良いでしょう。よって、正直なところNFT市場の今後の見通しは不透明ですし、クリアーすべき課題もいくつかあります。 

NFTの市場規模 

「ノンファンジブル・ドットコム」によると、2021年1~3月のアメリカのNFT市場の規模は、約15億ドルです。(’Atlelier “Non-Fungible Token Yearly Report 2020” DappLadar "Dapp Industry Report: Q1 2021 Overview"より)仮想通貨全体の市場規模が約2兆ドル、アメリカの物流大手Amazon1社の2021年1〜3月期の売上だけでも1085億ドルということを考えると、NFTの市場規模は微々たるものといえるでしょう。ましてや国内の暗号資産の市場規模が100~200億円(「【2020年】ブロックチェーンの市場規模は?複数の統計をまとめました:https://trade-log.io/blog/616/ より)であることを考えると、アメリカと同比(0.1%未満)と仮定しても国内のNFT市場は、まだ1,000~2,000万円未満にすぎないと考えられます。 

今後この市場規模が拡大するかどうかは、定かではありません。というのも、あくまでNFTの対象はデジタルデータです。よって、いかに高額で落札されたとはいえ、例えばBeeple氏の作品にしてもネット上でいくらでも閲覧できるうえ、誰にでもコピーが可能です。すると一部のマニアを除いて、大部分の人たちは、「そこまでして買う価値があるの?」という疑問が心のどこかに残るのではないでしょうか。 

よって、コンテンツのカテゴリーによっても市場規模は異なるでしょうし、NFT市場でのコンテンツの買い手数が頭打ちとなれば、流動性が薄れて今のような活気がなくなる可能性もあります。これを回避するためにも、現在、多くのマーケットプレイス運営者が、こぞってユーザー獲得とNFTの魅力を伝える活動にしのぎを削っています。 

もちろん、コンテンツ作成者の中にも、表面的で一時的な価値ではなく、NFTアプリをはじめ、より普遍性の高い魅力のある作品作りに注力している開発業者やアーティストがたくさん存在します。そのポテンシャルによってFET市場の注目度が押し上げられれば、市場規模は自ずと拡大していくに違いありません。 

NFTの課題 

NFTは、数あるブロックチェーン規格の中でも革新的で歴史も浅いため、法整備や業界内でも完全なルール化がなされていません。例えば、NFTは資金決済法上の暗号資産とは認められていないので、現在の法律では資産という扱いは受けません。 

また、売り買いが活発化すれば、マネーロンダリング(資金洗浄)の温床にもなりかねないため、国内でも警戒感が高まっています。現に2021年4月、日本暗号資産ビジネス協会は、「NFTビジネスに関するガイドライン」で、一部のデジタルアートやゲームアイテムがNFTで高額取引されている現状に、いまだマネーロンダリングに関する(NFTへの)規制が存在しないため、取り扱いにおける匿名性には注意が必要、との見解を示しています。よって、デジタルコンテンツの純粋な価値を無視した単なる投機筋による市場かく乱を防止するルールの登場が待たれます。 

また、NFTでは、著作権の取り扱いもあいまいで、現在でもすでに著作権を侵していると思われるコンテンツが多数出品され、収益をあげています。今後この動きが広がれば、数々の訴訟問題などが持ちあがる可能性をはらんでいます。 

NFTのこれからの可能性 

NFTでの出品対象はあくまでデジタルデータですが、徐々にデジタルの範囲を飛び越えて現実のアート作品にもICタグを付与して専用の証明書を発行する動きが出始めています。よって、例えば北斎の木版画やバンクシーの絵画にも非代替性のトークンにより、証明書が与えられる日が来るかもしれません。 

これがうまく制度化されれば、美術史始まって以来、世界中でいまだ跡を絶たない贋作や偽造による悪質な詐偽行為に一石を投じることもできるでしょう。コンテンツの作り手も世界にまたとない唯一無二の名作を残そうと、さらに創作意欲が湧くかもしれません。新たな才能が世界中で開花して、より豊かな社会の形成にも寄与することでしょう。 

NFTは、例えるならAI(人工知能)のごとく、諸刃の剣ともいえます。大きな魅力と発展の可能性を秘めている反面、あまりに前衛的で革新的なためルール化が追いついておらず、転び方によっては大きなリスクをともないます。どのように展開されていくのか、今後の動向から目が離せません。 

NFT開発でオフショア開発は可能?

前述のように、NFTアプリを一から開発しようと思えば、それ相当のスキルと知識、そして時間が必要です。それよりも開発業者に委託すれば、よりスピーディーなNFT出品が実現するでしょう。 

ただし、国内でNFT開発している業者は限られているため、大幅にコストがかかる可能性があります。そこで、おすすめするのが、オフショア開発です。特にベトナムには、総資本が数十億ドルのAxieInfinityゲームや同規模の資本をもつスタートアップのKyberネットワーク、Tomochainなど注目度の高いIT企業が続々と登場しています。優秀なエンジニアも多く、中国やインドと比べても人件費が格段に安い分、安価で完成度の高いNFTアプリが期待できるでしょう。 

私たちレリパも、日本語に精通した人材が多く、数々の実績と経験により豊富なソリューションを持ちあわせています。NFTアプリ開発や見積もりのご相談など、いつでも気軽にお問い合わせください。 

まとめ

NFTは、ブロックチェーンに新たな息吹を吹き込んだ、画期的なプラットフォームです。価値を保障するのが難しかったデジタルコンテンツに、れっきとした資産性と真正性を持たせることで、世界中のアーティストやマニアたちを唸らせました。 

これから運用するうえでのルールがしっかりと整い、さらに社会的認知が高まれば、他のブロックチェーンに勝るとも劣らない巨大なプラットフォームに成長する可能性を秘めています。その日を楽しみに、今からNFTアプリ開発など優れたコンテンツ作りに乗りだしてみてはいかがでしょうか。レリパならそのお手伝いができると確信しています。ぜひご一緒にステップアップしていきましょう。 

関連記事