オフショア・ニアショアの違いとは? それぞれのメリット・デメリット

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コストパフォーマンスを意識したシステム開発の委託を検討する際、選択肢としてオフショア開発やニアショア開発というものが挙がってくるかと思います。
しかし、上記二つの開発方法に関して実際に実施を行ったことがない企業であれば、その二つの違いやメリット・デメリットの比較はなかなか難しいですよね。
そこでここでは、オフショア・ニアショアという二つの違いと、それぞれのメリット・デメリットをご紹介することによって、あなたがより最適な方法でシステム開発委託を行える手助けをしたいと思います!

オフショアとは?

まずオフショアとは、「offshore」=「沖合」を意味する英単語から来たものであり、システム開発の現場では、開発業務を海外のエンジニアに委託することを意味します。
総務省の調査を参考にすると、オフショア開発が日本で本格的に導入されるようになったのは1996年〜2003年ごろのことであり、初期段階では、中国やインドなどの国に委託することがオーソドックスだったようです。

(総務省情報通信政策局情報通信経済室「オフショアリングの進展とその影響に関する調査研究 平成19年3月」より)

しかし近年では、日本でのエンジニア人件費の高騰に加えて、海外のその他地域でエンジニアの質が上がったことから、ベトナムなどの東南アジア諸国を初めとした多くの国に委託が行われており、その市場規模も徐々に増えているという現況が見てとれます。

ニアショアとは?

一方でニアショアとは、「nearshore」=「近海」を意味する英単語から来たものであり、システム開発の現場では、日本国内において、都心から離れた地方都市にいるエンジニアに開発を委託することを指します。日本国内での委託であるため、「近海」という本来の英単語の意味とは離れてしまいますが、オフショアと対比して「ニアショア開発」という言葉が生まれたのでしょう。

こうしたニアショア開発は、都心での地価や人件費の高騰を背景に、近年徐々に注目を集めてきています。
SkypeやZoomといったオンラインコミュニケーションツールの発達や、リモートワークへの理解が促進されたことも、ニアショア開発発展の一因となっているかもしれませんね。

オフショアのメリット

では、オフショアとニアショアの二つを比較した際に、オフショア開発のメリットとなる部分はどのような点なのでしょうか。
ここでは特に、ニアショア開発と比較した際のメリットを二つほどご紹介させていただきます。
人件費が大幅にカットできる
一つ目のメリットはやはり、ニアショア開発と比べても大幅に人件費が安く、開発にかかるコストを削減できるという点でしょう。
ニアショア機構のデータによれば、東京を1とした時の各都道府県のエンジニア単価は0.65~0.97という値になっていますが、ベトナムやフィリピン、インドネシアなど東南アジアでのオフショア開発人月単価(エンジニア一人を雇うコスト)は、国内の外注先企業の3~6割であるというデータもあり、やはりオフショア開発は非常にコストパフォーマンスが良いのです。

(「IT人材白書2012 オフショア動向調査 郵送アンケート調査結果」より)

なるべく開発にかかる人件費をミニマムにすることは、その分マーケティングやプロモーションに予算を充てられることにも繋がるので、あなたの事業に非常に良い影響をもたらすのではないでしょうか。

技術を持ったエンジニア確保が容易である

オフショア開発の二つ目のメリットは、日本に比べて多くのエンジニアリソースがあるため、開発に必要な技術を持ったエンジニアを容易に探せるという点でしょう。
現在日本では、全国的にエンジニアの頭数が足りておらず、その中でプログラミング言語などの制限があると、委託できるエンジニアの数が限られてきてしまいます。

しかしオフショア開発では、多くの国の中から委託先を選べるという強みがあるのに加えて、エンジニアの頭数も年々増えてきており、豊富な人材から自社の開発にあった人材を選択することが出来るのです。
もしあなたが、素早い開発やミスの無い開発を求めているのであれば、オフショアは開発業務委託の選択としてきっと良い一手となるでしょう。

オフショアのデメリット

一方で、オフショア開発にも事前に知っておきたいデメリットは存在します。
ここでは、その二つについて説明をしていきます。

言語が異なること

一つ目のデメリットは、海外への開発委託ということで、言語の壁があるということです。ニアショア開発であれば、全ての指示や工程を日本語で行うことが出来ますが、オフショア開発では現地エンジニアに対して、英語もしくは現地語を使ったコミュニケーションをとる必要がありますね。

一方で、そういったコミュニケーションの難しさは、ブリッジエンジニアという役割によって乗り越えることが出来ます。
このブリッジエンジニアとは、現地のエンジニアと日本での担当者を結ぶ架け橋となるエンジニアのことであり、指示の翻訳やコミュニケーションの橋渡しを積極的に行ってくれるのです。
このような役割のエンジニアをしっかり活用すれば、デメリットを克服してオフショア開発を行うことが出来ますね。

文化や働き方の違い

二つ目のデメリットは、海外エンジニアと日本人との、文化や働き方の違いです。
やはりグローバルな視点で見ると、日本人エンジニアは責任感や納期に対する意識が強く、仕事に対する価値観も発注者側と同じであるため、管理しやすいという側面は否めません。

しかし、こうした海外エンジニアとの差異というデメリットも、コミュニケーションやルール設定によって克服することが出来ます。
プロジェクト開始前に、しっかりと関係性を築くと共に、お互いが納得するルールの中で開発を進めていくことが大切ですね。

ニアショアのメリット

では、以上で述べたオフショア開発のメリットに対して、ニアショア開発のメリットにはどのような点があるのでしょうか。

コミュニケーションの容易さ

やはりニアショア開発の大きなメリットは、オフショア開発と違って日本人エンジニアの方を開発プロジェクトにアサインできるという点にあるでしょう。

このメリットは、日本語という統一した言語を使えるというのみならず、仕事や開発に対する基本的な前提や知識が同じであるという理解にも繋がるため、プロジェクトを進めていくには非常にやりやすいと言えるかもしれませんね。

国内である安心感

また、日本国内で開発委託を行うという安心感も、ニアショア開発を行う大きなメリットの一つと言えます。
例えば、海外などでは政治情勢などによって治安が悪化したり、為替が変動して少し割高になってしまったりするというリスクが少々つきまとうでしょう。
しかし国内のニアショア開発では、そういったリスクから離れ、安心して委託を行うことが出来るのです。

ニアショアのデメリット

一方で、ニアショア開発にもデメリットはあり、オフショア開発よりも劣っている要素はいくつかございます。
ここではそのうちのいくつかをご紹介させていただきます。

コスト面の問題

やはりニアショア開発は、オフショア開発と比べてしまうと、コストの面で思ったよりも削減幅が小さくなってしまうという問題があります。
日本でのエンジニア賃金や設備維持費、地価を考えるとしょうがないことではありますが、大幅なコスト削減を狙っているという場合や、出来るだけミニマムな予算で開発を行いたいという場合には少々厳しいかもしれません。
あなたが今検討しているプロジェクトがどのような質のものであるのかを把握して、それにあった選択をすることが最適でしょう。

エンジニア不足の問題

また、国内でのエンジニア不足は非常に深刻な問題であり、それがニアショア開発にも影響を及ぼす可能性があります。
例えば、想定している実装のためのプログラミング言語について、経験の乏しいエンジニアの方がアサインされてしまったり、いくつかの案件を掛け持ちしている方がアサインされてしまったりするというケースが考えられるのです。
こうしたリスクを考えると、人材豊富なオフショア開発の中で、いくつかの候補を検討・見積もりし、最適なものを選ぶということが重要となるかもしれませんね。

あなたの要望にあった選択を

以上が、オフショア・ニアショアに関する説明と、それぞれのメリット・デメリットの紹介となります。
どちらもメリット・デメリットはありますが、よりコストパフォーマンスを求めるのであれば、オフショア開発の方が適していると言えるかもしれません。
ご自身の要望や、企業として大切にしたい部分を見直し、ぜひ最適な業務委託を行ってくださいね。

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