PWAとは?特徴とメリット・導入のタイミングを詳しく解説!

まるでネイティブアプリのように、モバイル向けWebサイトの高速なパフォーマンスを可能にする「PWA(プログレッシブ ウェブアプリケーション)」。2014年にグーグルが提唱したService Workerの仕組みを使って、Webアプリの機能や操作性をネイティブアプリに近づけようとする動きのことです。運営者側にとってもユーザー側にとっても利便性が高いとあって、多くの企業で積極的に導入されています。 

そこで今回は、PWAにはどの様な特徴やメリットがあるのか、また導入のタイミングや注意点についても詳しく掘り下げます。 

PWAとは 

PWAとは、「Progressive Web Application」の略で、Webサイトにアクセスすることで使えるWebアプリを、ネイティブアプリの様な使用感に近づけることを意味します。従来のWebサイトでは不可能だった新たなUXをユーザーに提供するという意味で「Progressive=革新的」というワードが使われています。グーグルにより発案され、最初はGoogleChrome上でのみ利用可能でしたが、現在ではSafari、Firefox、Edgeといった主要なブラウザでも使えます。 

ネイティブアプリは、App StoreやGoogle Playなどのアプリストアでしか入手できません。一方、PWAは、アプリストアではなくWebサイトからのみ利用でき、ネイティブアプリのようにインストールして使うことも可能です。 

PWAを可能にしたのが、グーグルが提唱した「Service Worker」という仕組みです。通常、Webサイトに記述されたスクリプトは、サイトをブラウザで開いている間は実行できるものの、ブラウザを閉じると閲覧できなくなります。ところが、Service Workerを使うと、スクリプトをネイティブアプリのようにインストールできるため、アイコン表示が可能で、オフラインでも閲覧できるようになります。これにより、アプリストアを経由せずにWebサイトを訪れた新規のユーザーへのアプローチが可能になるため、ビジネスチャンスを広げるツールとして注目されています。 

なお、ブラウザがService WorkerのAPIに対応している必要があるので、すべての環境で利用できるとは限りませんが、前述のSafari、Firefox、Edgeといった主要なブラウザなら初期設定から使用可能です。 

PWAの特徴 

PWAの特徴についてもう少し詳しく解説しましょう。 

インストールせずに使える 

PWAはあくまでもWebサイトであるため、ネイティブアプリのようにインストールせずに使用できます。通常のサイトのように、ブラウザで検索したりURLからアクセスしたりすることができるということです。 

オフラインでも使える 

PWAは一旦インストールしてしまえば、ネットに接続せずともキャッシュによってページを表示するので、オフラインでも使用できます。キャッシュはページを先行して読み込むため表示速度が早く、スピーディーなページ移動ができるので、ユーザーはストレスなく閲覧することが可能です。また、オフライン時に入力したデータをオンラインとなった時に送信することも可能です。 

プッシュ通知ができる 

従来のWebサイトでは不可能だったプッシュ通知ができる点も、PWAの大きな特徴の一つです。Webサイトは、必要に応じてユーザーが検索したりアクセスしたりするのが原則のため、企業などの運営側とインタラクティブ(双方向)なやり取りをするには、メールや電話などを使うしかありませんでした。しかし、プッシュ通知が可能になったことで、アプリをダウンロードしていないユーザーにも、Webサイトから働きかけや呼びかけができるようなりました。これにより訴求力が高まり、ビジネスチャンスの拡大が期待できます。 

ホーム画面にアイコン表示できる 

PWAは、ユーザーが同意すればWebサイトからそのままインストールしてホーム画面にアイコンを表示することができます。見た目はネイティブアプリとまったく同じで、ユーザーはアイコンをタッチすればいつでも起動することが可能です。 

しかも起動したWebサイトはURLバーがなく、フルサイズでスクリーン表示できるので、大変見やすいのも特徴です。ユーザーが起動中に退屈しないようにスプラッシュスクリーンを設定することもできるので、キャラクターを使うなどしてブランドイメージを構築するのも効果的です。 

  

PWAのメリット

続いて、PWAのメリットをさらに掘り下げていきましょう。具体的には4つあります。 

まず1つ目は、ユーザーエンゲージメントと売上の向上が期待できることです。 

PWAは、アイコンの画面表示ができるため、手軽に起動しやすく、ユーザーエンゲージメントの向上が期待できます。プッシュ通知を利用すれば、キャンペーンや新商品についての訴求力も高まります。 

また、PWAはキャッシュを利用するため、ページ表示速度の高速化が可能です。一般的に表示速度が0.1秒遅れるだけで、売上は1%減少すると言われます。またサイト画面の表示が10秒以上かかると49%のユーザーがサイトを離れて閲覧すらしてもらえないという話もあります。この点の課題解決に、PWAは大いに役に立つに違いありません。 

2つ目のメリットは、ネイティブアプリのように審査が必要ないという点です。 

ネイティブアプリをリリースするためには、アプリストアの審査をパスしなければなりません。しかし、PWAは、ネイティブアプリではなくWebサイトのため、サイト運営者は一切審査を受ける必要がないのです。 

3つ目は、OSごとの個別対応が必要ない点です。 

ネイティブアプリの場合、リリースするためには、IOSとAndroidそれぞれの開発言語に合わせてアプリ開発を行う必要があります。しかしPWAの場合は、OSに依存しないため、その分、ネイティブアプリに比べて開発の手間を効率化することが可能です。 

4つ目は、通信量やデータ容量が少なくて済む点です。 

PWAは、通常のアプリに比べるとダウンロードするデータが少ないため、ユーザーは通信料やデータ容量を抑えることができます。一般的なスマホユーザーのアプリ数の平均は、30個を超えるとも言われています。よって、データ量が多く、UIやUXのクオリティが低いアプリは、自ずと淘汰されてしまいます。その意味でもあまりデータを食わないPWAの利点は大きいといえるでしょう。 

PWAの注意点

PWAには多くのメリットがありますが、注意すべき点もあるので、お伝えしましょう。 

具体的には、3つです。 

まず1つ目は、PWAのみでは、アプローチできるユーザーが偏る可能性があるという点です。 

PWAは、Webサイト訪問者にしか閲覧もインストールもしてもらえません。よってアプリストア経由のユーザーを取り込めず、これを補うためにはネイティブアプリとの併用が必要となります。 

ところが、2つ目の注意点として、ネイティブ PWA アプリは開発工程がPWAとは異なるため、単純に2倍の労力とコストが必要になります。 

3つ目は、iosで使えるPWAの機能がAndroidに比べて限定的という点です。 

PWAはios11.3から対応しているため、すでにiPhoneでもお馴染みではありますが、実はiosに限りプッシュ通知ができません。よってPWSを導入する際には、その点をあらかじめよく認識しておくことが大切です。国内ではiosがAndroidを上回る人気のため、PWAを導入したからといって決して安泰とはいえません。同時にネイティブアプリも作成するなどしてさらなる集客力アップに努める必要があるでしょう。 

PWAを導入するタイミング 

PWAを導入するタイミングとしては、3つ考えられます。 

1つ目は、Webサイトの読み込み速度を上げてUXを改善したり、プッシュ通知でユーザーへの訴求力を高めたい時です。 

2つ目は、ネイティブアプリがあるものの、なかなかユーザーが増えない一方で、Webサイトの閲覧数が増えている場合です。このWebサイトへの訪問者にPWAを提供すれば、さらに訴求力やUXが高まる事が期待できます。 

最後は、アジアを中心とした新興国のユーザーに積極的にアプローチしたい時です。新興国ではデータ量の過多は経費がかさむため敬遠されがちです。PWAならデータ量を抑えられのので、アクセスしてもらいやすくなります。 

まとめ  

PWAは、モバイル向けWebサイトを、まるでネイティブアプリの様に使えるので大変便利です。ホーム画面にアイコン表示でき、読み込む速度も目に見えてアップするため、UXの改善にうってつけです。 

レリパは、お客様のPWA開発によるユーザーエンゲージメント向上のお手伝いをさせていただきます。「もっと新規顧客を取り込みたい」「新商品やサービスをアピールしたい」「キャンペーンに呼び込みたい」とお考えなら、ぜひ気軽にご一報ください。心よりお待ちしております。