OpenSea とは?使い方の手順や NFT の買い方・売り方を徹底解説!

 NFT 人気の高まりにともなってNFT専用のマーケットプレイスが続々と登場しています。そのなかでも圧倒的な取引高で世界最大手として君臨しているのが、「 OpenSea 」です。OpenSea を使えば、NFTを買うのはもちろん、自分のNFT作品を売ることも簡単にできます。 

そこで今回は、 OpenSea を使ったNFTの売買方法について詳しく解説します。 

OpenSea とは?

OpenSea は、2017年12月にアメリカでスタートしたNFTに特化したマーケットプレイスです。ユーザー数は60万人を超え、出品されているNFTの数も8,000万以上、2022年1月前半の取引高は約27億ドル(約3,100億円)で、2021年8月にマークした過去最高の34億ドルを上回ろうとしています。 

OpenSea が対応しているのは、イーサリアムブロックチェーンが主ですが、他にもTezosやKlaytntonなど複数の暗号資産に対応しており、扱うNFTもアートに始まり、ゲームキャラクターやアイテム、トレーディングカード、音楽、スポーツ動画など多岐にわたります。 

OpenSeaでは、最近急激に注目度が増しているメタバース(仮想空間)内の土地や建物、アバターのアイテムなどもNFT化して販売されているのも、大きな特徴です。 

Opensea を利用するための特別な審査はなく、アカウント登録さえ行えば、だれでもNFTを買ったり売ったりできます。価格を設定して売る方法とオークション形式での販売方法があります。現在、OpenSeaで取引されているNFTで圧倒的人気を誇るのが「CryptoPunks」です。総取引量は100億円を超えており、出品アイテム数は約10,000点にものぼります。所有者数が約3,100人のため、複数の作品を所有しているユーザーが少なからず存在すると考えられます。最高額で8億円超、安くても400万円近くの高額で取引されている人気ぶりで、人の顔をしたNFTアートがほとんどですが、中にはユニークな宇宙人やゾンビも存在します。 

CryptoPunks」のような人気作品は初回販売やプレセールなどでは入手困難な場合が多いものの、OpenSea内の動きは活発で繰り返し売りに出されることもあるので、2次、3次取引で手に入れることも可能です。 

OpenSea は、この2次取引にも対応している点も大きな特徴で、一度売れた作品が繰り返し販売されると、設定した割合(%)を売買価格に乗じた金額が原作者に支払われるようになっています。これはリアルアートの世界ではまず不可能でしたが、この仕組みにより投資家のみならず、アーティストたちも創造意欲を強く掻き立てられ、短期間のうちにNFT市場は凄まじく沸騰しました。その意味では、NFTの発展における OpenSea の貢献度ははかりしれません。 

OpenSea の使い方の手順

実際に OpenSea を使ってNFTを売買する手順を説明しましょう。 

仮想通貨取引所で口座を開設する 

NFTはブロックチェーン上で取引されるため、現金での売り買いはできません。OpenSeaでNFTを売買する場合も、まずは暗号資産イーサリアムを購入する必要があります。そのために暗号資産取引所の口座を開設します。 

国内なら bitFlyer、Coincheck、DMM Bitcoinといった暗号資産取引所が有名ですが、いずれもスマホから簡単な情報入力により無料で手続きが可能です。早ければ数分で口座が開設され、その日のうちに取引を開始できます。 

イーサリアムを購入する 

続いて暗号資産取引所でイーサリアムを現金で購入します。イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を誇り、とくに2021年から目を見張る高騰ぶりが話題です。一時は1ETH50万円を突破しましたが、2022年に入ると値を下げており、30万円前後で推移しています。ただし、国内の主要な暗号資産取引所なら数百円~数千円分から購入できるので、一般的に手の届かない額ではありません。 

MetaMask を入手する 

暗号資産を使う際には、暗号資産用の財布にあたるウォレットをもつ必要があります。OpenSeaでイーサリアムを使用する場合も、「MetaMask」というウォレットに送金しなければなりません。

Opensea NFT

MetaMask は、GoogleChrome の拡張機能のため、Chrome のウブストアから追加します。

「Chromeに追加」をクリックし、遷移画面で「ウォレットを作成」を選んでください。 

最後に8文字以上の任意のパスワードを入力し、「使用条件」に目を通し、「同意」にチェックを入れて「作成」をクリックすればMetaMaskの登録は終了です。 

パスワードは忘れないように保管しておきましょう。また、「秘密のバックアップフレーズ」が付与されるので、必ずメモにとり、だれにも教えないようにして厳重に保管してください。「秘密のバックアップフレーズ」は秘密鍵のため、他人に知れると暗号資産を盗まれる恐れがあるので、クラウド保存したりデジタル画像に残したりといったこともしないようにしましょう(流出リスクがあるため)。 

MetaMask にイーサリアムを送金する 

続いて、入手したMetaMaskにイーサリアムを送金します。MetaMaskの画面上のアカウントにカーソルをもっていくと「クリップボードにコピー」というメッセージが出るのでそのままクリックします。暗号資産取引所で購入したイーサリアムを金額を指定してコピーしたアドレスに送れば完了です。 

OpenSea にアカウントを作ってMetaMaskと接続する 

最後に、MetaMaskとOpenSeaを接続します。OpenSeaを使うためにはアカウント登録が必要ですが、MetaMaskを接続すれば自動的にOpenSeaのアカウント登録も行われるようになっているのでとても簡単です。 

OpenSeaのトップ画面の右上の人の形をしたアイコンをクリックします。メタマスクの画面が表示されて「Sign in」が求められえるので、クリックのうえパスワードを入力します。 

次に OpenSea と接続するアカウントを選んで「次へ」をクリックし、「接続」を押せば、MetaMaskとOpenSeaの接続は完了です。 

NFT の買い方 

Opensea NFT

OpenSea では、「固定価格」か「オークション」のどちらかでNFTを購入します。さらにオークションには価格が上がる「イングリッシュオークション」と逆に価格が下がっていく「ダッチオークション」があります。いずれも最高値をビッドした人が落札できます。 

OpenSea を開いて欲しいNFT作品を見つけたら、固定価格なら「Buy now」をクリックして購入します。価格が表示されていないか値下げ交渉したい場合は、「Make offer」をクリックして希望価格を入力して交渉します。オークション形式の場合は、「Place bid」をクリックして入札しましょう。ただし、価格交渉とオークションの場合は、「ETH」を「WETH」という暗号資産に交換しなければならないので注意してください。 

購入が決まったら、作品データを確認し、問題なければボックスにチェックを入れて、「チェックアウト」をクリックして支払いに移ります。自動でメタマスクが開くので、問題なければ「確認」をクリックして購入を済ませます。間違いなく購入できれば、OpenSea からメールが通知されてきます。取引履歴画面から購入したNFTが、確かに自分のものになっているかを必ず確認しておきましょう。 

OpenSea の売り方

OpenSea でNFTを売る手順は、MetaMaskをOpenSeaに接続するまでは、買う場合と同じです。売る際には、まず「My Collection」を作成し、そこに自身のNFTをアップロードする必要があります。 

Opensea NFT

OpenSeaの「My Collections」画面の「Create a collection」をクリックします。遷移画面で「Create your collection」と表示されるので、「ロゴ画像」「コレクションの名前」「コレクションの説明文」「カテゴリー」「ロイヤリティ(2次取引の際の報酬の割合)の設定」「ブロックチェーン名(通常イーサリアム)」を入力します。 

Opensea NFT

続いて、「My Collection」に自身のNFTをアップロードします。 

OpenSeaのトップページの「作成」をクリックし、販売したい作品をピックアップしてアップロードします。その際、「Create new item」と表示されたら、「作品の名前」「作品のURL」「作品の説明」「属するコレクションの名前」「属性と特徴の設定」「レベルと能力の設定」「供給する数」「ブロックチェーン名」を入力し、「Create」をクリックすれば、コレクションへのアップロードは完了です。 

アップロードしたNFTの画面の右上「Sell」をクリックし、「Set Price(固定価格)」「Highest Bid(オークション)」「Bundle(他の商品とセットで販売)」のいずれかから販売方式を選択します。価格を決めて入力したら「Post your listing」をクリックしてください。 

Opensea NFT

初めて出品するときのみメタマスクからガス代(手数料)が求められるので、ETHをメタマスクに入金して「確認」をクリックすれば、出品完了です。 

多くのNFTアイテムを OpenSea へ投稿する方法

個人がNFTを出品する際は、上記の方法で可能ですが、NFTを本格的にビジネス展開しようと思えば、大量のNFTを作成する必要があります。OpenSeaで人気のコレクションの中は10,000アイテムを投稿している例も珍しくありません。最後にその方法についてもお伝えしましょう。 

業者に開発依頼する 

大量のデジタルコンテンツをNFT化しようと思えば、専門の業者に開発依頼する必要があります。作品数にもよりますが、一般的には50万円くらいの予算が目安です。 

NFTを作成する 

OpenSeaに大量にNFTを投稿するには、そのためのデジタルコンテンツが必要です。数点であれば、すぐに作成可能かもしれません。しかし、投稿する作品はオリジナルであることが原則ですし、数百、数千点となれば、短時間での作成は困難です。あらかじめその多くを作成のうえで業者に依頼するようにしましょう。 

NFT ミントを行う 

NFT化するコンテンツが揃ったら、それらをOpenSeaに投稿します。これを「ミント」と言います。ミントにあたっては、すべてのコンテンツが間違いなくNFT作品としてブロックチェーン上で稼働する状態かを検証する必要があります。とりわけ動画の場合、売買が成立したにも関わらず、正常に動作しなければ問題です。大量のコレクションの場合は、とくに入念に確認する必要があるのです。 

テストネットで検証する 

ミントにあたっての検証は、テストネット→メインネットと2段階に分けて行います。 

テストネットは、実際にオープンとなっていないイーサリアムのブロックチェーン上で、開発業者がテストを重ねます。一切公開されていないため、この段階でどの様な誤りがあろうと問題ありません。必要に応じてバグの修正などが行うことが、テストネットでの検証の意義です。 

メインネットで検証する 

テストネットの検証を終え、どこにも問題がないことが確認できたら、いよいよメインネットにリリースします。メインネットは、OpenSea のようなマーケットプレイスのことです。問題なく投稿が済めば、ミントは完了となります。 

まとめ  

NFT 市場では、アーティストのみならず、芸能人やスポーツ選手、ミュージシャン、さらに一般人に到るまで、実に多彩な作品がラインナップされるようになりました。そのマーケットプレイスの中でもっとも活況を呈しているのが、「OpenSea」です。 

OpenSea を利用すれば、憧れのNFT作品が入手できるだけでなく、それを2次、3次と繰り返し販売して収益化することができます。自分が作成したコンテンツが唯一無二の存在として世界中の人たちから称賛されるのも夢ではありません。 

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