野原住環境(株)の沖裕樹氏のインタビュー
この度、レリパが『in Town』という住宅展示場探しサイト開発のご依頼を承った野原ホールディングス傘下の野原産業株式会社(東京都新宿区) 沖 裕樹氏に、レリパとの案件を通じての感想、今後レリパに期待することなどについて、インタビューさせていただきました。
新たな情報サイトの立ち上げで、レリパにはVR映像のサイトへの組み込みを依頼
まず、沖様のこれまでのご経歴をお聞かせ願いますか。
日本国内で、ずっとWebディレクターをしてきました。そこから派生するかたちで、コンサルティングや戦略を考えたり、上流開発をするようになったりして、今はサービスデザイナーも行っています。
御社のサービスについて簡単に教えていただけますか。
建築の中でも、主に内装工事に使う建材を仕入れて工務店やゼネコンに卸す建材商社です。
この度、レリパに『in TOWN』の開発をご依頼いただき、ありがとうございました。本案件について、詳しく教えていただけますか。
建材商社を運営している関係から、ちょうど注文住宅を新しく建築する際にお客様が参考にできる情報サイト事業の立ち上げをしようとしている所でした。
建材商社と注文住宅を建築するビジネスは、ストレートにつながりはしないのですが、派生事業という形で広げることになりました。野原はもともと、遠い(関係性の強くない)事業をいくつも展開しており、その一環として始めたものです。
注文住宅を新築するときに、お客様が必要とするハウスメーカーの情報と、住宅展示場に関する情報、さらにそこに付随するモデルハウスの情報の3つをそろえ、かつVRでモデルハウスを見られるサービスをメディアとして広げていこうとしています。
VRの部分の開発をレリパにお任せいただいたのですね。
こちらの社員が撮影した映像がWebで見られる状態になったVR情報を、レリパさんにお願いしてサイト内に組み込んでもらいしました。
『in TOWN』を開発するきっかけを教えてください。
もともと野原でVR関連事業を手掛けていて、それを広げる一つのツールとして、開発をしようということになりました。
オフショアはコミュニケーションが不安だったが、レリパはまったく問題なかった
今までにオフショアの経験はおありだったのですか。
野原に入社する前に、いくつかありました。ベトナムや、ニアショアという感じで、沖縄や北海道も何回かありました。
オフショア開発で印象に残ったパートナーはいましたか。
もっとも印象に残ったといえば、自分の中では今回のレリパさんですね。
オフショア開発に関して懸念することはありましたか。
どうですねぇ。言葉の問題は当然あって、こちらが思っていることがちゃんと伝わるか・・・あとは、コミュニケーションの質だったり、レスポンスの速さも、近くにいるわけではないので、すぐに対応してくれるかは一般論として心配でした。
品質についてはいかがでしたか。
品質については、国内でも同じことが言えるのですが、開発は実際にやってみないと分からないので、別にオフショア開発だから品質が悪いと懸念することはなかったです。
オフショアでも品質に問題はなく、修正対応も迅速。今後も大いに期待!!
スピードや品質はいかがでしたか。
そうですねぇ。オフショア開発への期待値ですが、オフショアに比べると国内の大手ベンダーは金額がとても高いので、こちらとしても当然それなりの品質を求めます。しかし、オフショアは安いので、ある程度(大手ベンダーと比べて)品質が下がるのでは、という先入観はもともとありました。
そんな中で、途中で多少のミスが起こるのは(オフショアでなくとも)普通にあることですし、そこは値段が安い分、価格差で吸収できる許容量の範囲なら大丈夫という心づもりがあったので、とくに不満はありませんでした。
むしろレリパさんは、きちんと業務を進めてくれて、担当のスタッフの方々もいい物を作ろうという姿勢が強くあって、良い提案も何度もしていただいてありがたかったですし、一体感をもって同じチームで仕事をしている感覚がもてたことは、とても嬉しかったです。
レリパが今後改善すべきだと思われる点はございますか。
苦手なのかな、と思ったのは、こちらがお渡ししたデザインに対して、実際に出来上がったものを見ると、マージンやフォトサイズがちょっと違ったりしていたので・・・デザインの再現は、少し苦手なのかな、と感じました。だからこちらが見た上で、「ここはこうしてください」といったフィードバックをして修正はしていただいたのですが、最初からお願いした通りにすんなりとデザインが再現されるようになれば嬉しいなと思います。他は、とくに無いですね。
不具合が発生した時は、きちんと修正できていたでしょうか。
ハイ。すぐに対応していただきました。
もともとお願いしていた作業があったのですが、その途中に、挿し込みで他の作業を優先して先にお願いしたこともありました。バージョン管理をしている開発側からしたら本当に面倒くさいと思うのですが、きちんと対応していただいたので、すごくありがたかったです。
レリパが、今後、御社の成長にどのように貢献できると思われますか。
今回の案件は、本業の建材事業から少し離れていたのですが、弊社の社員から本業の『ビルドアップ事業』について、別途開発をご依頼していると思います。
そちらの主幹事業の方で、今後、サブサービスがたくさん生まれると思うので、「in TOWN」でしていただいたようにオフショアでスピーディーにこなしてもらえるようであれば、これからもお手伝いいただく機会が増えるのかな、と思います。
私個人としては、今回の案件でレリパさんのお仕事ぶりが、すごくいいなと思ったので、別途お願いしている主幹事業の方でも、きちんと成果をあげていただきたいな、と期待しています。
リモートでもとくに問題はないので、オフショア開発はおすすめ!
最後に、このインタビューをお読みの方に何かメッセージがあればお願いします。
コロナ禍で、日本国内でもリモートが増えてきて、国は関係なくパソコン越しでやり取りできるため、以前と比べてオフショアの敷居も下がっていて導入しやすいと思います。
今回私たちも、社内の人間とオンライン会議をするような感覚で、レリパさんのベトナムにいるメンバーと会議ができたので、やり易かったですし、当初懸念していたコミュニケーションに関するロスも全然ありませんでした。こちらから提示したコミュニケーションのためのツールもすぐに受け入れてもらえたので、とても上手くいきました。(オフショア開発を)やったことのない方も試してみてはどうかと思います。
本日は、貴重な時間をいただき、ありがとうございました。