2022.10.27
CryptoPolygon

ポリゴンとは?ポリゴン の特徴と今後の展望を解説!

Polygon

年を経るごとに次々とローンチされる仮想通貨。 その数は、少なく見積もっても18,000を超えると言われています。 いずれも24時間・365日、ひっきりなしに取引が続けられており、価格や時価総額が常に変動しています。人気のある通貨が登場すれば、それを上回るサービスや魅力を備えた新たな仮想通貨が登場するという繰り返しです。 その一例が、イーサリアムのレイヤー2として開発された「 Polygon ( ポリゴン /MATIC)」です。

長きにわたって人気ランキングで、ビットコインに次いで不動の2位に位置するイーサリアムには、スケーラビリティ問題が根強いため、それを補いイーサリアムの拡大を支援する目的で リリースされました。

今回は、そんな Polygon ( ポリゴン /MATIC)の特徴や今後の展望について詳しく解説します。

Polygon ( ポリゴン )とは?

Polygon ( ポリゴン )は、2017年10月に MaticNetwork という名でローンチされ、トークン名は「MATIC」でした。 それが、2020年に「Polygon(ポリゴン)」に改名されましたが、いまだに市場では「MATIC」 の名で取引されており、MATICといえばPolygon(ポリゴン)というのが常識化しています(本記事では、以下「ポリゴン」と表記します)。

Polygon

2022年10月現在の価格は、約122円、時価総額ランキングは、全仮想通貨の中で11位、9,090億円〜1兆円前後を推移しています。 過去に最高値で422. 89円を付けたことがありましたが、とくに今年に入ってからの下落幅が大きく、2022年6月には47円という安値を記録しています。 同年10月に入ってからの価格変動率は9%を超えており、現在のボラティリティは、かなり高めといえるでしょう。

特徴その1 レイヤー2ソリューションの象徴

イーサリアムは、決済や送金にとどまらず、スマートコントラクトという自動で契約の実行を可能にする機能によって、ブロックチェーン上でDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)といった今までにないサービス提供を可能にしました。 その結果、数ある仮想通貨の中からビットコインに次ぐ第2位という不動の人気を築くに至ったのです。 しかし、その反面、イーサリアムは取引に時間がかかり、各トランザクションの手数料も非常に高いというスケーラビリティ問題を抱えています。

これにより、資金に余裕がある一部の投資家や富裕層でないとイーサリアムを保有できないため、市場や開発者から不満の声があがっていました。 そこで、このスケーラビリティのレイヤー2(セカンドレイヤー)ソリューションとして開発されたのが、「ポリゴン」です。

レイヤーとは「階層」を意味します。レイヤー2とは、元祖となるレイヤー1(今回の場合はイーサリアムを指します)を補助する役割として開発された存在のことで、ブロックチェーン業界では、オフチェーン(ブロックチェーンの外部)を意味することが多いのです。しかし最近では、ポリゴンのようにオンチェーン上で補助する役割を果たすケースも少なくありません。

スケーラビリティの解決のために、イーサリアムキラーという形で「ソラナ(Solana)」や「アバランチ(Avalanche)」など、 イーサリアムの対抗馬として開発された仮想通貨もあります。 しかし、ポリゴンは、スピーディーな取引と安価な手数料により、あくまでイーサリアムを補完し、サイドチェーンとしてその拡大を支援することを目的に開発されたのが、 大きな特徴となっています。

参考記事:

レイヤー 1と レイヤー 2は何が違う?それぞれの役割や仕組みを徹底解説!

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特徴その2 PoS を採用している

仮想通貨の運営では、取引の正当性を証明する手段として承認アルゴリズムを用いています。 もっともメジャーなものは「Pow (プルーフ・オブ・ワーク)」です。

Pow は、計算能力の高い高価な端末を使ってマイナーと言われる人たちが、取引データを承認し、ブロックチェーンにつなぐことで仮想通貨を報酬として受け取る仕組みです。 Pow は、ビットコインで採用されていることで非常に有名ですが、膨大な電力量が必要になったり、一部のマイナーにより中央集権化されたり、悪意あるマイナーによって不正が行われたりする恐れがあることから、しばしば批判の的になってきました。

その点ポリゴンは、承認アルゴリズムとして「Pos(プルーフ・オブ・ステーク)」を採用しており、保有する仮想通貨の量にしたがってブロックの承認割合を決定する形をとっています。 これによりPowのようなマイナーの過当競争による電気使用量の増大や、一部のマイナーによる中央集権化といった問題を回避できる上、決済が高速(イーサリアムが1秒につき15件に対して、ポリゴンは同65,000件)で手数料も安価なため、 市場関係者や投資家から広く支持されています。

ポリゴン の将来性と展望

ポリゴンについて特筆すべきは、そのブロックチェーン上で開発されたDapps(分散型アプリケーション)の数の多さです。 2022年1月には、約7,000件だったのが、わずか8ヶ月足らずで37,000件を突破しました。 この中には、イーサリアム上で使用できるものもありますが、ポリゴンのみで利用できるアプリの方が、はるかに多いのが現状です。

加えて、ポリゴンは、NFTや、そのつながりでメタバースとの親和性が高く、アバターや仮想空間内の土地、ゲームキャラクターのアイテムなどをNFT化して売買することができます。 さらに、スマートコントラクトによって取引所を介さずとも仮想通貨の取引ができるDEX(分散型取引所)も、ポリゴン上で稼働させることができるので、中央集権的存在を必要としないWEB3.0の世界が本格的に浸透していくと、ポリゴン需要は大きく増加する可能性があるでしょう。

ただし、懸念事項もあるので注意が必要です。

具体的には、

・米国の利上げ実施

・中国での仮想通貨決済の禁止

・ロシアによるウクライナへの軍事侵攻

などです。

インフレ懸念から、2022年に入って複数回に及ぶ大幅な利上げに踏み切った米国の動きに反応し、為替市場では過度なドル買いが進みました。それにより数十年来の円安水準となり、国内では安全資産としての金が未曾有の高騰を見せています。 この動きに呼応するように、沸騰していた仮想通貨市場からも投資マネーが一気に流出しました。

ウクライナ情勢も未だ決着が見えず、物価の高騰や不安定化にも拍車がかかる一方です。 これら懸念材料の煽りを受けて、仮想通貨市場では、価格が安定することで人気を集めていたステーブルコインまで大幅に下落したため、イーサリアムやそれと関連の深いポリゴンも低迷したのです。

2022年10月に入ってwithコロナの考え方が強まり、国内では観光に対する国や自治体の支援プログラムが本格化。 世界でも観光需要が急激な高まりを見せる中、世界経済の先行き不安感が解消されてくれば、流出していた投資マネーが仮想通貨市場にも戻ってくると期待できます。 それを見越して、このタイミングで安価なポリゴンを入手しておくのも良いかもしれません。

参考記事:

DAppとは?注目されている理由や具体例を詳しく解説!

ポリゴン の買い方

最後にポリゴンの買い方について解説しましょう。

最近までポリゴンは、国内の取引所では直接買えないため、海外の取引所で入手する必要がありました。 しかし、2022年6月よりビットバンク株式会社(bitbank)が、国内におけるポリゴンの取引を開始しました。

そのため、本記事では、国内でポリゴン以外の仮想通貨を購入し、それを元手にポリゴンを買い付ける、という従来のやり方と、国内でbitbankを使って直接購入する方法の2パターンを紹介します。

海外の取引所を使って購入する方法

ステップ1 国内の取引所で仮想通貨を購入する

まず好きなところで良いので、国内の取引所で口座を開設します。 運転免許証やパスポート、住民基本台帳など、身分証明書があれば、ネット手続きで完了します。

ステップ2 仮想通貨を購入する

口座開設した取引所で、日本円を使ってビットコインなど入手可能な仮想通貨を購入します。

ステップ3 ビットコインなどで ポリゴン を購入する

海外取引所の口座を開設し、ステップ2で購入したビットコインなどの仮想通貨をその口座に送金します。

ステップ4 ポリゴン を入手する

口座開設した海外の取引所で、ビットコインとポリゴンを交換する形で入手します。

bitbankを使って国内で購入する方法

Polygon

ステップ1 口座を開設する

専用サイト(下記参照)よりメールアドレスを送って、パスワード設定用のメールを bitbank から受け取ります。 パスワードを設定したら、氏名、住所などの基本情報を入力し、利用規約や取引ルール、リスク事項に同意して登録を済ませます。

ステップ2 本人確認を行う

本人確認は、スマホか郵送で行います。

スマホなら、本人確認書類と顔画像を送信の上、口座開設の審査を待ちます。

郵送なら、本人確認書類をアップロードし、審査終了次第送られてくる本人確認ハガキを受け取ることで口座開設が完了します。

ステップ3 入金のうえ ポリゴン を購入

口座開設ができたら、日本円を入金して、画面でポリゴンを選択して購入します。 買い方には、指値と成行の2通りがあります。

指値は、ポリゴン があらかじめ指定した金額になった時点で購入する方法です。

成行は、現時点の価格で購入する方法です。

まとめ

ポリゴン は、イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして注目度の高い仮想通貨です。 しかも以前とは異なり、現在では国内でも直接購入することができるようになりました。

今後、Defiをはじめとする利用価値の高いDappsの登場やメタバース人気が本格化してくれば、ポリゴンの市場価値は確実に高まるでしょう。 その動向からますます目が離せません。

レリパでは、お客様のDappsやNFTの開発を積極的にお手伝いしております。経験豊かなエンジニアが強力にサポート致しますので、ご用命の際はぜひ弊社までご連絡ください。