イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法

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ビットコインに次ぐ第2位の時価総額を誇るイーサリアムは、今もっとも注目度の高い 暗号資産の一つです。他の暗号資産のように決済や売買が主たる目的ではなく、スマートコントラクトという画期的な仕組みを使ってアプリ(DApps)を作成することを目的に開発されました。 

イーサリアムの特殊性を活かし、NFT(非代替性トークン)やDefi(分散型金融)といった未曽有のシステムが開発されると、とくに2021年に入った頃より投資対象として人気に火がつき出します。それにともなって、イーサリアムの価格もわずか数カ月のうちに数百倍に高騰しました。この上昇トレンドはこれからも続くのか、その動向が注目されます。 

そこで今回は、イーサリアムの仕組みや注目されている理由、さらに購入方法などについて詳しく掘り下げます。 

イーサリアムの基礎知識と特徴  

イーサリアムは、分散型アプリケーションのプラットフォームのことで、モスクワ出身で若干19歳のヴィタリック・ブリテン氏によって開発されました。日本では、暗号資産も含めて「イーサリム」と呼ばれることが多いですが、正式には、イーサリアムはオープンソースのブロックチェーンプラットフォームのことで、そこで使われる基軸通貨は「イーサ(ETH)」です。 

ホワイトペーパーが発表されたのが、2013年、その後準備期間を経て、2015年7月に開発者向けにβ版がリリースされます。2016年には一般向けに本格的に公開されますが、その頃は1ETHわずか数百円ほどの価格でした。アップデートを重ねていくうちに徐々に価格上昇が起こり、2018年の1月には、一時16万円にまで高騰します。しかし、イーサリアムは乱高下が激しく、同年11月には1万円を割り込みました。 

2019年に入り3万6千円前後まで回復すると、2020年には、約8万1千円、2021年には、市場が沸騰し、11月には50万円超えの最高値をマークします。イーサリアムの値動きの背景にあるのは、後述するNFT人気やDefiの先進性、さらにメタバースとの関連による期待感などです。多くの暗号資産と異なり、イーサリアムはスマートコントラクトを使ってアプリに様々な機能を持たせることが可能です。そのオリジナリティーに富んだユニークさへの高い評価が、根強い人気を支えているといえるでしょう。 

世界初のNFTゲーム『CryptoKitties(クリプトキティーズ)』がリリースされたのは2017年11月で、その直後に上記のようにイーサリアムは16万円まで高騰。2021年に入り、NFTアートが約75億円で落札されたり、FaceBookが「メタ」に改名して、仮想空間メタバースの事業化に本格的にシフトすることを表明したりといった動きが続くと、ついには50万円を突破するまでになりしました。 

さらに特筆すべきは、イーサリアムを企業向けに活用することを目的とした「イーサリアム企業連合(EEA)」の存在です。マイクロソフトやインテルといったグローバル企業500社以上で構成されており、日本からもトヨタやKDDI、三菱UFJ銀行など、そうそうたる企業が参加しています。それだけイーサリアムの可能性が高く評価されている証で、そう簡単に大きく下落するとは考えにくい状況です。 

イーサリアムの仕組み

では、イーサリアムはどの様な仕組みで稼働しているのか、解説しましょう。 

イーサリアムのブロックチェーンでは、スマートコントラクトを使って様々なアプリやソフトを稼働させることができます。スマートコントラクトとは、あらかじめ決められたルールに従って自動的に取引が実行されるプログラムを意味し、一旦ブロックチェーン上にデプロイされると、修正や改ざんはほぼ不可能です。 

スマートコントラクトには、ERCを冠した様々な共通規格があり、開発者はそれを元にブロックチェーン上で稼働するトークンを作成できます。ERC-20トークンを使えば、資金調達や、プロジェクトの意思決定の際の投票権の付与、報酬の支払いなど、開発者の裁量で様々なトランザクションが可能となります。 

ERC-721は、代替不可能なトークンで、デジタルコンテンツと一対一で紐づけて所有権を証明することができます。これが今話題の「NFT(Non-fungible Token)」です。 

同じ規格で作成されたトークンは互換性があるため、例えば、NFTゲームであれば、別々のゲームどうしのキャラクターやアイテムを交換でき、それらをブロックチェーン上で販売して収益化することも可能です。 

スマートコントラクトにより、単なる売り買いだけではなく、送金、融資、保険などの金融取引やゲームなどのエンタメ性に富んだ新たな世界観を提供した点で、イーサリアムの仕組みは他の暗号資産とは一線を画しているといえます。 

ただし、イーサリアムは取引の際にかかる手数料(ガス代)が高い点が、デメリットとしてしばしば指摘されます。これはイーサリアムのスケーラビリティ問題ともいわれますが、その料金の高さゆえ、一部の富裕な投資家しか参入できないという事態を招きかねないということです。しかし、最近ではPolygonというイーサリアムと互換性のある仮想通貨も登場しています。 

これらはイーサリアムセカンドレイヤーと呼ばれ処理速度の速さと手数料の安さが特長で、すでに多くのNFTゲームがPolygon上で稼働しています。これが普及すれば、スケーラビリティ問題の解消が大幅に進むと期待できます。 

イーサリアムが注目されている事例 

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続いて、イーサリアムが利用されているシーンを具体的にご紹介していきましょう。いずれも2020~21年にかけて急激に注目されるようになったものばかりで、イーサリアムへの期待と存在感の大きさを物語っています。 

DEX   

DEXは、分散型取引所のことです。暗号資産は、専用の仮想通貨取引所(CEX)を介して売買などの取引が行われるのが常でした。しかし、管理者の存在するこのタイプの取引所は、ウォレットを管理者が保有するだけでなく、秘密鍵の管理やサーバ運用もすべて管理者任せのため、ハッキングされた場合はすべての暗号資産を失います。 

一方、DEXは管理者が不在で、イーサリアムのスマートコントラクトを使用して、ユーザーどうしが独自でウォレットを保有しながら直接取引を行えます。ハッキングリスクが極めて低く、口座開設も審査も不要、手数料も非常に安価に抑えることができます。CEXに比べると規模が小さく、流動性にかけるリスクがあるものの、安全性と費用対効果の高さから、今後取引高が増加する可能性が十分にあります。 

Defi

Defiは、分散型金融のことで、実は上記のDEXもDefiの一つになります。イーサリアムのスマートコントラクトを利用して、銀行や証券、保険会社が行っているような金融取引をブロックチェーン上で管理者不在の状態で行うのが、Defiです。従来の暗号資産は、売買や決済が主な目的でしたが、Defiの場合は、預金に金利がついたり、融資を行って利息で儲けたり、暗号資産を担保に別の暗号資産を借りて投資に回したりすることができます。 

これらDefiの斬新な機能性とその先の可能性に多くの投資家の期待が寄せられ、2020~21年の約1年間で市場規模が5倍、約11兆円にまで急激に膨れ上がりました。 

参考:日本経済新聞 2021年10月18日 

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NFT   

イーサリアム躍進の象徴ともいえるのが、NFT(Non-fungible Token)です。スマートコントラクトにより、独自トークンを画像や動画、音楽などのデジタルコンテンツと紐づけして唯一無二の価値を付与できるのが、その特徴です。デジタルコンテンツは、誰でも簡単にコピー可能なため、特定の個人や団体の所有権を証明するのは、ほぼ不可能でした。ところが、イーサリアムのスマートコントラクトがこれを可能にすると、一部のマニアや投資家の間で人気に火がつき、2021年3月には世界最大級のオークションハウス・クリスティーズでデジタルアートが約75億円で落札され、世界中に衝撃を与えました。 

スマートコントラクトにロイヤリティ条項を加えると、二次市場で売買が繰り返されてもその度に一定の割合の報酬が原作者に振り込まれるというシステムも作れます。これも従来のアート界では考えられなかったことで、創作意欲を著しく掻き立てる結果となり、多くのアーティストが世界中から続々とNFTの発行に注力し始めています。 

参考:NFTの最新動向を詳しく解説 

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メタバース 

アバターを使って仮想空間で様々な楽しみ方やビジネスチャンスを広げようとする動きがあるメタバースの世界でも、NFTが注目されています。仮想空間内に美術館やアートギャラリーを建設し、そこでNFTアートを展示・販売する動きが活発化しています。 

FaceBookが社名を「メタ」に変更したことで、一気にメタバースへの注目度が高まり、その市場規模は将来的に100兆円にまで広がると期待されています。現にメタへの社名変更後、メタバース関連株の多くが値を上げ、イーサリアムの価格も史上最高値をマークしました。 

参考:メタバース(Metaverse)とは?注目されている理由や実例・今後の動向を詳しく解説! 

イーサリアムの購入方法

最後にイーサリアムの購入方法を解説しましょう。 

イーサリアムを買うためには、まず仮想通貨取引所への登録が必要です。国内なら「Coincheck(コインチェック)」「bitFlyer(ビットフライヤー)」「DMM Bitcoin(DMMビットコイン)」などの取引所が人気です。 

これらの中から好きな取引所を選んでカウントを作成し、日本円を入金します。あとはその日本円でイーサリアムを購入するだけのため、購入手続き自体は非常に簡単です。イーサリアムは2021年に急上昇し、一時は1ETHが50万円を超えました。しかし、例えば「bitFlyer(ビットフライヤー)」なら最低取引額が「0.01ETH」からとなっており、2022年1月19日現在で約3,600円前後から購入できるので、初心者でも手の届かない額ではないでしょう。 

イーサリアムを入手したら、それを使ってNFTやDefiなどDAppsのサービスを利用することができます。 

まとめ  

イーサリアムは、2020年12月に「イーサリアム2.0」へのアップデートのフェーズ0を開始しました。今後はフェーズ1、フェーズ1.5を経て最終的にフェーズ2.0を目指します。2021年10月には、ビットコインに連動した上場投資信託(ETF)がアメリカで初めて上場したことから、イーサリアムのETFの登場を期待する声も高まっています。Defi、NFT、そしてメタバースと、イーサリアム関連の話題は事欠かず、イーサリアムの上昇トレンドは今後も続くと期待できるでしょう。 

レリパでは、経験豊富なエンジニアが、NFTやDefiをはじめとするDAppsの開発やメタバース関連事業への進出をお手伝いいたします。ご要望の際は、ぜひ気軽にご相談ください。