仮想通貨と2022 FIFAワールドカップ! ファントークン 、NFTと仮想通貨の将来性について詳しく説明!
スポーツや金融に興味のある方なら、 ファントークン やスポーツNFTについてお聞きになったことがあるのではないでしょうか。特に最近は、スポーツ、とりわけサッカーと仮想通貨の結びつきが世界だけでなく、日本国内でも非常に強まっています。
「仮想通貨、NFTおよび ファントークン はサッカーの次世代を担う存在となるでしょう」そして「中高年の人たちはパニーニ カード1を収集しましたが、今の若者たちはNFTを集めてます」と、スポーツファイナンス博士のロブウィルソン氏は述べています。
パニーニ カード1:イタリアモデナに本部を置くパニーニ・グループ(Panini Group)のトレーディングカード。サッカー界のスター選手の画像が印刷されおり、選手のサイン入りのカードなどは高値で売買されることもあります。
販売ウェブサイトはこちら:https://search.rakuten.co.jp/search/mall/パニーニ+サッカーカード/
FanMarketCap.comのデータによると、ファントークン業界は2021年6月から50% の成長を遂げ、時価総額は2億 6000 万米ドルから3億9100万ドルに増加しました。
仮想通貨と2022 FIFA ワールドカップ
2022年FIFA ワールドカップ は、11月20日に開催国のカタールとエクアドルの試合を皮切りにスタートし、約1か月間で64試合が行われる予定です。現在、上場しているファントークンは、同ワールドカップ参加国の中では、ARGというアルゼンチンサッカー協会ファントークンとPORというポルトガル代表ファントークンのみになります。
2022年8月以降、これら2つのファントークンは大幅に高騰しました。POR の価格は5倍、ARGの価格は初期こそ下降気味でしたが、結果的に4 倍にまで上昇しました。国名が付いたファントークンの価格は、ワールドカップを前に、ポジティブな変化を示していといえるでしょう。
ワールドカップ の前段階において、国家クラブのファントークンは、参加国32チーム中2チームだけですが、将来的にニーズが増えてくれば、さらに多くのファントークンが発行されると期待できます。
もう1つの注目すべきイベントとして、ワールドカップ (https://collect.fifa.com/) に向けたVisa Masters of Movement があります。これは世界中にサッカーを愛好しているファンクラブコミュニティが、ワールドカップ参加に対する感謝の意を表明するために開催されるものです。
Visa Masters of Movement は、FIFA ワールド カップと FIFA 女子ワールド カップから厳選された希少価値の高いデジタルアート、アバター、その他の収集品にスポットを当てています。NFTについては、世界中のファンに向けた5人の有名なスーパースターたち (ハレド・ボルヘッティ、ティム・ケーヒル、カーリー・ロイド、マイケル・オーウェン、マキシ・ロドリゲスなど) の代表的なゴールシーンによって構成されています。
現在、Visa Masters of Movement NFTは、FIFAの主要な仮想通貨取引システムの登録機関であるCrypto.comで入手可能です。このイベントの収益はすべて、英国を拠点とする「Street Child United」という慈善団体に寄付されます。
そもそも ファントークン ってなに?
元々、ファントークンはソーシャルトークンまたはユーティリティトークンの一種であり、トークンサービスと、世界中のスポーツクラブが提供するデジタルサービスとの接続を強化するという役割があります。ファントークンは一般的に、著名人や富裕層をはじめとする個人、グループまたは法人などによって発行されます。
例えば、PinkCoin、Donu (Charityトークン)、Ethernity Chain (芸術分野のトークン)、WhaleRoom (略名はWHL) などがそれに当たります。
ファントークンは、一定数のファンをもつスポーツクラブのものがメインとなっています。なかでも世界でファントークンがもっとも多いのは、サッカークラブのものですが、国内においては、野球、バスケットボール、あるいはアーティストのファントークンも数多く発行されています。
- バスケットボール: Corsairs トークン (Yokohama B-Corsairs クラブ)
- SANTOS – Santos FCファントークンは1トークンが8.34ドル。
- LAZIO – S.S.Lazioファントークン は5.01ドル。トークンの価値は上昇傾向にあり。
- ARG アルゼンチンサッカー協会のファントークンは5.69ドル。
DeFiスタックと同様に、ファントークンには次のような参加者があります。
- ファントークン発行者: Socios, Binance, Paribu, BitciChain…
- ファントークンに関連する個人または組織、協会:マンチェスターシティ、OG ゲーミング…
参考記事:Convert Argentine Football Association Fan Token to Japanese Yen (ARG to JPY) | Coinbase
参考記事:DeFiとは?仕組みや注目されている理由を徹底解説!
ファントークンのそもそもの目的は、ファンがお気に入りの選手を身近に感じ、チームの一員になれた様な気にさせたり、チケットやスポーツ用品を購入する際の特典にしたりして、ファンの満足度を高めることにあります。
ファントークン の入手方法は?
Via App Socios: https://www.socios.com/ja/fan-tokens-your-licence-jp/
- スポーツクラブ用品を購入したり利用したりする
- ウェブサイトでサポートアイテムを購入、販売、交換する
…以上の2通りです。
なぜブロックチェーンとNFTが流行るのか?
新型コロナウイルスで無観客試合が多いスポーツ業界において、ファントークンには、その発行者のプロジェクトを後押ししたり、ファンの注目を集めたりする効果があります。ファントークンによって、ファンとチームの距離が縮まって、エンゲージメントが高まると、チームの人気が上がり、結果としてそれが、チーム力の強化を促進して、さらに魅力を高めることにつながるからです。
透明性:
ブロックチェーンと NFT は、2020 年の東京オリンピック以降、2022 年のワールド カップに向け、目に見えて存在感を増してきました。それは、仮想通貨の健全性がある程度世に広まり、スポーツ業界にありがちな不正や賄賂といった経済的にネガティブなイメージとは一線を画すことを示せた結果とも言えます。
とくにブロックチェーンには、すべての取引が公となり、追跡可能で(全ての取引データが)永久に保存されるため、犯罪、汚職、横領が抑止できる特徴があるという点が、クリーンなイメージを与える役割を果たしたと言えるでしょう。
ファンへの待遇
従来のファンクラブの待遇といえば、特筆すべきほどのインセンティブがなく、微々たるサービスしか利用できませんでした。しかし、NFTとファントークンがあれば、ファンは投票、戦術決定、人事、さらには、好きな選手の着用したユニフォームを優先的に入手できるといったユニークな権利まで、獲得することができます。さらに、ファントークンの売買差益を得たり、好きなタイミングで交換をしたりできるのもNFTならではのメリットです。
資金と利益
スポーツクラブやトークン発行者にとって、資金と利益がもっとも重要な要素であることは言うまでもありません。トークン発行のための企業間の強力なパートナーシップによって、とくに有名な選手やスポーツクラブに関連するトークンのリリースが実現すると、その価格は見事に急騰していきます。
タバコ、アルコール、賭博などと異なる、健全性の高いデジタルマネーが今後ますます大きな利益を生むかもしれないと期待されるだけあって、スポーツNFTは優位性の高い市場といえるでしょう。
トークン発行者は、スポーツクラブがトークンの発行取引手数料を得たり、選手が写真やアイテムのロイヤリティで収入を獲得したり、ファントークンのプラットフォームにファンを惹きつけたりするのを、サポートします。
一方、スポーツクラブとしても、トークン発行者から契約料を受け取ったうえ、トークンに特別な権利を設定したり、仮想通貨ユーザーの関心を自身のクラブに惹きつけたりと、さまざまなビジネス目的でファントークンを使用できます。
スポーツに使う仮想通貨のリスク
- 仮想通貨は不安定で、価格が激しく上下する可能性があります。
- どんな人物でも簡単にファントークンを所有できるため、その権利を使ってチーム運営に関する重要な決定に参加することができてしまいます。
- ファントークンは、インターネットの使用に不慣れな人たちには興味を抱いてもらえない傾向が強いです。
- ハッキングによる詐欺被害に遭う可能性が高いです。
スポーツ ファントークン の事例を紹介
Sociosは、25か国以上に150名を超えるパートナーを持つファントークンの分野では郡を抜く存在です。 このプラットフォームでは 80種類を超えるファントークンがサポートされています。
Sociosは、セリアA など多くの活気あるスポーツイベントが開催されるイタリア政府から仮想通貨ライセンスを付与されています。
BNBスマートチェーンでLAZIO、PORTO、SANTOS、ALPINEの4つのファントークンをサポートしています。 PSG、BAR、CITY など多くの Sociosトークンの取引をサポートしています。
- 他は:
2022 FIFA ワールドカップ の後の仮想通貨
~スポーツ
2022年のFIFAワールドカップの後も、ファントークンについては、以下のようなポジティブな展開が期待されています:
- 特権のロック解除: 一定量のトークンを保持すると、ユーザーがさまざまな特権を持つことができる
- 無料のインセンティブ: ファントークンは、コミュニティを魅了し、マーケティング効果を高めるためのインセンティブにもなる
- ウェブサイトやアプリで容易に購入、販売、交換、資金調達を行うことができる
- 多くのサードパーティによって大規模に採用されることにより、例外なくすべての人へのリーチが可能となる
ファントークン発行者たちは、トークンの発行を独占し、クラブや代表チームのイメージを使用しようとしているため、熾烈な競いを繰り広げています。そこにはBinance や Socios に加えて、BitciChainやBybitも含まれます。
~他の分野
現在、ファントークンは、人気の高いスポーツ分野を中心に展開されていますが、他にゲーミングe-スポーツチームを扱ったものもあります。さらに、YGエンターテインメントやSMエンターテインメントといった大企業が名を連ねる韓国のエンターテインメント市場など、他のジャンルにおける支持者も少なくありません。
2022年2 月、Binanceは、韓国大手エンタメ企業のYGエンターテインメントと提携し、BIGBANGやBLACKPINKといったアイドルグループ向けの NFT などのデジタル資産を開発しました。まだ知名度は低いものの、韓流アイドルグループのファントークンは、仮想通貨市場に新たな命を吹き込む可能性を秘めています。
日本における ファントークン の導入事例
Jリーグと国内のスポーツクラブは、現在、クラブトークンを発行し、暗号スポンサー契約や代替可能なトークンに関する提携を広げる傾向にあります。
その流れにJ3内でいの一番に乗りだしたのが、同リーグ 第3 位の横浜スポーツ&カルチャークラブ(YSCC)です。 PR Timesによると、同クラブは 2021 年 5 月の創立以来、すでに50 万米ドル相当の取引可能なファントークンを販売しています。
YSCCは、トークンを保有するファンに、ユニフォームデザインを作成する権利、年間/月間最優秀選手賞の決定権、スタッフとの試合前ミーティングへの参加機会の付与、VIPチケットまたは特別試合へのアクセスに対する投票権の付与を、約束しています。
ちなみにYSCCのファントークンは仮想通貨企業Financieのテクノロジーを全面的に採用しています。同社は、2020 年に 20 代の地元横浜のビジネスマン 2 人によって創業され、創立間もないコエド川越 FC のクラブトークンも立ち上げました。コエドの非リーグのライバルである渋谷シティ FC も、同じプラットフォームでトークンをローンチしました。
まとめ
膨大な時価総額を有するNFT人気により、多くのユーザーが市場に惹きつけているように、ファントークンにも、いずれ多数のユーザーの関心が向いてくる可能性があります。その将来性を考えると、ワールドカップ後の動向が、とても楽しみです。
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